子どものSNS利用、保護者はなにをすべき?

講演の終了後、子どものSNS事情に詳しい保護者3人とヘレナさんによるディスカッションが行われました。

認定特定非営利法人育て上げネット 理事長の工藤啓さんは、Instagramについて保護者からよく聞かれることを尋ねられると、「Instagramで子どもは、ハッシュタグでいろいろなことを追いかけていけます。誰もが積極的な発信者ではないでしょう」と語ったうえで、「保護者はよく、LINEとInstagramはどっちが危ないの? など、比較できないSNS同士を比べようとします。わたしは一度やってみることを勧めますが、実際にやってみる人は少ないでしょうね。子どもがInstagramを親に説明することは難しい。わたしたちでさえ説明に困りますから。Instagramとはなにか聞かれたときに、今回ローンチされたInstagramガイドを見せればいいのではないでしょうか」と話しました。

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    写真右から、特定非営利法人キッズドア 理事長の渡辺由美子さん、定特定非営利法人育て上げネット 理事長の工藤啓さん、明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授の五十嵐悠紀さん

特定非営利法人キッズドア 理事長の渡辺由美子さんは、「Instagramがわからない、という保護者は確かに多い気がします。わたしはInstagramについて、子どもたちは友達や好きなーティストをフォローして写真を見るために使っていて、あまり友達同士でやりとりするものではないですよ、と答えています」と、LINEのような対人用コミュニケーションアプリとは用途が異なる点を強調します。

子どものInstagram利用について、保護者はどう関わっていくべきか聞かれると、明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授の五十嵐悠紀さんは、「うちは子どもが小学4年生なので、Instagramはやっていません。子どもは普段、わたしのスマホを使ってオンラインゲームを遊んでいます。ですが以前、ゲーム内で使う名前や住所について、本名や本当の住所を入力しようとしていて恐ろしくなりました。SNSやゲームアプリで、どこまで本当のことを入力するべきなのか、子どもとしっかり話し合うべきですね」と語りました。