シャープは8月27日、持ち運べる液晶テレビ「AQUOSポータブル」を発表しました。タッチパネルを採用したAPライン2機種と、タッチパネルを採用しないAFライン1機種の計3モデルで展開し、9月20日に発売します。

価格はオープンで、推定市場価格はAPラインで16V型の「2T-C16AP-W」が80,000円前後(税別)、12V型の「2T-C12AP-B」が65,000円前後(税別)、AFラインで12V型の「2T-C12AF-W」が45,000円前後(税別)です。

  • AQUOSポータブル

    写真左が16V型の「2T-C16AP-W」、右が12V型の「2T-C12AP-B」。各モデルにブラックとホワイトの2色があります

AQUOSポータブルは、モニター部分とチューナー部分の2つからなる製品。モニターとチューナーがWi-Fiでつながるため、Wi-Fiの通信範囲内であればモニター単体でもテレビ映像が見られる仕組みです。モニター部分にはバッテリーを内蔵しているため、さまざまな場所に持ち運びワイヤレスでテレビ番組を視聴できます。

  • AQUOSポータブル

    16V型の「2T-C16AP-W」、画面解像度は1,920×1,080ドットです

  • AQUOSポータブル

    12V型の「2T-C12AP-B」、画面解像度は1,366×768ドット

  • AQUOSポータブル

    付属するチューナー。こちらは自宅のアンテナ端子と接続が必要です

  • AQUOSポータブル

    タッチパネルのAPラインは、タッチ操作でチャンネルを変えられます

  • AQUOSポータブル

    タッチパネル採用のAPラインでは、画面を上にスワイプすると音量が上がり、下にスワイプすると音量が下がります

モニターは軽量かつ防水仕様

驚いたのはその軽さ。16V型の「2T-C16AP-W」で質量は約1.3kgありますが、持った感じはスマホと同じくらい(……さすがにこれは誇張しすぎかもしれませんが、そのくらい軽いということです)。

  • AQUOSポータブル

    モニター裏にはスタンドが付いており、スタンドが持ち手を兼ねています

  • AQUOSポータブル

    実際に持ってみると、スペック以上に軽く感じました

モニターの液晶部分はIPX6/IPX7の防水性能を備え、お風呂やキッチンでも安心して使えます。水あかがつかないよう、液晶には撥水コーティングを施しました。モニター裏の電源周りに防水性能はありませんが、本体直付けのキャップをすることで水の侵入を防げます。

  • AQUOSポータブル
  • AQUOSポータブル
  • 水場で使うときは、本体裏面のキャップをしめ、電源周りを水から守る必要があります

  • AQUOSポータブル

    モニターは水に沈めてもOK

  • AQUOSポータブル

    液晶部分は撥水コーティングが施され、水を弾きます

インターネット接続で「COCORO KITCHEN」と連携

また2T-C16AP-Wと2T-C12AP-Bには、シャープのAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」のアプリを搭載。Wi-Fiに接続することで、ウォーターオーブン「ヘルシオ」や無水調理鍋「ヘルシオ・ホットクック」のレシピを検索して表示できます。キッチンにAQUOSポータブルのモニターを置いておけば、調理中にスマホの小さい画面で材料や調理工程を確認する手間が減りそうですね。

  • AQUOSポータブル

    シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」とも連携

  • AQUOSポータブル

    大きな画面でレシピを見られるので、調理しやすくなりますね

  • AQUOSポータブル

    ヘルシオの調理レシピを表示している様子

3モデル共通で、ネットワーク機能はWi-Fi(IEEE802.11n/a/g/b/ac)と有線LANに対応。COCORO KITCHENのほか、Googleやヤフーの検索機能も使えます。YouTubeは視聴できますが、Amazonプライム・ビデオやNetflixなど、専用アプリを使うサービスは見られません。ポータブルテレビであればAmazonプライム・ビデオやNetflixくらいはサポートしてほしいところではありますが、このあたりは次のモデルに期待しておきましょう。なおBluetoothは非対応。本体表の下部にスピーカーとして、フルレンジスピーカー×2を搭載しています。

  • AQUOSポータブル

    Googleやヤフーの検索機能を利用できます

  • AQUOSポータブル

    YouTubeを見られます

2T-C16AP-Wと2T-C12AP-Bのチューナー部には、地上デジタル・BS・CS110度デジタルチューナー×2を搭載するほか、500GBのHDDを内蔵。裏番組を含めて、テレビ番組の録画が可能です。録画時間は約44時間ですが、外付けHDDを使えば録画容量を増やせます。HDDを内蔵しない2T-C12AF-Wのチューナーは、地上デジタル・BS・CS110度デジタルチューナー×1を備え、番組の録画には外付けのHDDが必要です。

3モデル共通して、チューナー部分のインタフェースはmini B-CASカードスロット、地上デジタルアンテナ入力/出力端子×1、BS・110度CSデジタルアンテナ入力/出力端子×1、USB端子(USBハードディスク用/USBメモリー用)×1、LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX)×1。サイズはW16.7×H4.7×D14.6cm、質量は約0.5kg(2T-C12AF-Wのみ約0.4kg)。

  • AQUOSポータブル

    チューナーの端子類

モニター部分について、タッチパネルを採用したAPラインで16V型「2T-C16AP」は、画面解像度が1,920×1,080ドット。視聴時間は最長で3時間40分、標準で2時間40分。充電時間は約4時間。モニターのサイズ(スタンド含む)はW38.8×H24.3×D17.0cm、質量は約1.36kg。インタフェースはヘッドホン出力端子(3.5mm)。パッケージにはACアダプター×2、mini B-CASカードが付属。APラインには専用リモコンが同梱されず、基本はタッチパネルで操作します。リモコン操作したい場合は、別売の液晶テレビ「AQUOS」シリーズの専用リモコンを用意する必要があります。

同じくタッチパネルを採用したAPラインで12V型「2T-C12AP-B」は、画面解像度が1,366×768ドット。視聴時間は最長で4時間30分、標準で3時間30分。充電時間は約4時間。モニターのサイズ(スタンド含む)はW30.7×H19.7×D13.8cm、質量は約0.97kg。インタフェースはヘッドホン出力端子(3.5mm)。パッケージにはACアダプター×2、mini B-CASカードが付属します。

タッチパネル非搭載の12V型の「2T-C12AF」は、画面解像度が1,366×768ドット。視聴時間は最長で5時間、標準で3時間50分。充電時間は約4時間。モニターのサイズ(スタンド含む)はW30.4×H20.0×D10.1cm、質量は約0.91kg。インタフェースはヘッドホン出力端子(3.5mm)。パッケージにはACアダプター×2、リモコン、単4形乾電池×2、mini B-CASカードが付属します。