上に引けばハンディ、横に引けばスティック
ZUBAQのユニークな点は、使い始めるときの動作。スティック掃除機としてもハンディ掃除機としても使える「2イン1」タイプのコードレススティック掃除機は数多くあります。スティック掃除機をハンディにする場合、ダイソンのコードレス掃除機のように「延長管を外す」か、エレクトロラックスのコードレス掃除機のように「本体からハンディ掃除機を取り外す」かのパターンがほとんどです。
しかしZUBAQの場合は違います。このモデルは本体と充電台が一体になったようなフォルムが特徴的なのですが、充電している状態から本体を真上に引っ張り上げるとハンディ掃除機になり、真後ろに引っ張るとスティック掃除機になるのです。なかなか斬新な機構ですね。
フォルムも少し独特です。本体を充電台に装着すると一体感のあるデザインになるようなフォルムを採用していることもあり、サイクロン部がパイプ部分の表側(上側)にくる形となっています。パイプの裏側(下側)にサイクロン部があるのが一般的なので、最初はなんとなく違和感があります。でも使ってみると、ソファーやベッドの下などを掃除するときにヘッドを奥まで入れやすいため便利に感じられますよ。
ゴミを吹き飛ばす「エアブロー」機能も搭載
充電台の左右にはアタッチメントを保管しておける穴があります。片方にはハンディ掃除機で使えるブラシアタッチメントを、もう1つにはエアブロー用のアタッチメントを取り付けられるようになっています。
エアブロー機能というのは、以前から三菱電機のキャニスター型掃除機「風神」シリーズに搭載していたもの。掃除機というのはゴミを吸い取る家電なのですが、エアブロー機能は掃除機の排気部分にホースを接続することで「ゴミを吹き飛ばす」ことができます。
エアブローなんて必要ないと思う人もいるかもしれませんが、いくら掃除機の吸引力が高くても、ゴミの近くまでノズルが接近しなければその吸引力を発揮できません。しかしエアブロー機能があれば、ノズルが届かないような狭い場所でもゴミを吹き飛ばし、飛び出したゴミを掃除機で吸い取る……という使い方ができるのです。実際にどのような様子なのか、動画で紹介します。
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エアブロー機能
おがくずを使ってみましたが、かなり舞い上がるのがよく分かると思います。エアブロー機能はこれまで、キャニスター型掃除機にしか搭載していなかったのですが、今回コードレス掃除機にも搭載されたことで、利用シーンが広がりそうですね。このほか、ふとんやソファーなどの掃除がしやすいふとんアタッチメントが付属しています。
サッと取り出してすぐにきれいにする“小掃除”が可能
ZUBAQは運転スイッチを押すと強モードで掃除を開始する点がとてもユニークに感じました。強モードでスタートするのは、パワフルな吸引力を前面に押し出したいというメーカー側の思いもあるのでしょう。
強モードでは最大8分しか掃除できないので、ちょっと物足りなさは感じます。でも毎日きれいに整えている部屋で、気になったところをサッと掃除する程度であれば、強モードですばやく強力に吸引してくれた方が便利かもしれません。
また、ワンタッチで充電台から取り外して使える使い勝手のよさはかなりの魅力。サッと取り出してパッと掃除する“小掃除”がしたい人にはピッタリのモデルではないでしょうか。