米Logitechは8月20日 (現地時間)、MXシリーズのマウスの新製品「MX Vertical」を発表した。通常のマウスよりも手首にかかる負担が少ないといわれる縦型のエルゴノミクス・デザインになっている。手をかぶせるように持つのではなく、握手するような角度で持つ。価格は99.99ドル。同日よりLogitech.comで予約販売を開始、9月に出荷する。

  • MX Vertical

Logitechは、複数の人間工学の専門家によるデザインテストを繰り返し、サムレストに親指を置いた状態で手首や腕の負担が軽減される (水平面に対して)57度を採用した。また、表面にラバー素材を使い、サムレストのデザインを工夫して操作の安定性を高め、手の大きさや形の違いに幅広く対応できる形状にまとめた。通常のマウスに比べて、マウスを持つ手にかかる力や腕の筋肉の動きが最大10%軽減されるという。

センサーは、最大4,000dpiの高解像度センサーを搭載する。少ない手の動きによるポインターコントロールが可能であり、デフォルト設定では、マウスの上面に配置されたボタンで、ポインターの速度や精度を簡単に切り替えられる。

ホイールは、スムースなスクロールが可能なプレシジョンホイールだ。ボタンは、上面ボタン、プレシジョンホイール、サムレスト部分に2つの合計4つ。それぞれデフォルト設定は、解像度切り替え、ミドルクリック、進む・戻るになっており、これらは全てユーザーによるカスタマイズが可能だ。

  • MX Vertical

    充電ケーブルを接続するポートはUSB-C

対応OSは、WindowsがWindows 7以上、MacがmacOS 10.13.6以上。PCとの接続方法は、ワイヤレスがLogitechのユニファイドレシーバーまたはBluetooth、USB-C充電ケーブルによる有線接続の3つ。ボタン操作で最大3台のデバイスとの接続を切り替えられる「イージースイッチ」、マウスの簡単な動きだけで同じネットワーク内にある複数のPCへの接続を切り替えられる「FLOW」に対応する。

本体サイズは78.5×79×120ミリ、重さは135グラム。縦型デザインは大ぶりなマウスが多いが、MX Verticalは高さを除いてMX Master 2S (85.7×48.4×126ミリ、145グラム)よりもコンパクトで軽い。内蔵バッテリーは240mAh。約3時間分を、1分で充電できる高速充電に対応する。1回のフル充電で最大4カ月の使用が可能。