Galaxy Note9がサムスンから発表になりました。その実機に発表会でいち早く触れることができたので、進化のポイントを一つ一つ見てみましょう。
6.4インチの大画面化にも関わらずサイズは据え置き
Galaxy Note9の大きさは縦161.9×横76.4mm。現行モデルのGalaxy Note8が162.5×74.8mmですから、縦に短く、横に広くなりました。しかし本体を持ってみるとGalaxy Note8とのサイズ差はほとんど感じられません。Galaxy Note9は6.4インチと、ディスプレイのサイズがGalaxy Note8より大きくなりましたが、フレーム部分の角をエッジ加工することでよりシャープな仕上がりとし、グリップ感を高めています。そのため1.6mmのサイズアップがほとんど感じられない仕上がりになっています。
Bluetoothを内蔵したSペン
ワコムの技術を採用しているGalaxy Noteのスタイラスペン「Sペン」は筆圧にも対応し細かい文字の書き込みが可能です。Galaxy Note8ではディスプレイの上にSペンをかざすことで翻訳機能が利用できるなど、ポインティングデバイスとしての機能が加わりましたが、Galaxy Note9ではこのSペンにBluetoothが内蔵されました。SペンをGalaxy Note9本体のリモコンとしても使うことが可能になったのです。なおSペンのサイズはGalaxy Note8とほぼ変わっていません。
カラバリに応じた遊び心「オフラインメモ」
Galaxy Note9は「オーシャンブルー」「ミッドナイトブラック」「ラベンダーパープル」「メタリックカッパー」の4色展開となります。
Galaxy Note9では前モデル同様、画面オフの状態からSペンを抜くと、すぐさまディスプレイ上にメモをかける「オフスクリーンメモ」機能を搭載しています。そのメモを取るときのペン先の色がSペンの色となるのです。例えばオーシャンブルーの本体なら、メモのペン先の色は付属のSペンの色の黄色になります。他の3色は本体カラーとSペンの色が同じなので、ラベンダーパープルならメモのペンの色は紫となるわけです。
結構使えるSペンリモコン
Sペンのリモコン機能はBluetoothコントローラーとして簡単に使うことができます。ペアリングは不要ですし、本体から抜くだけで使えるので使い方は難しくありません。ギャラリーではSペンのボタンをクリックすると写真送りが可能で、ダブルクリックすると前の写真に戻ります。他のアプリでは、以下の操作が可能です。それぞれシングルクリック、ダブルクリックの機能。ブラウザなどにも機能を割当できます。
カメラ:シャッター押し・カメラの前後切り替え
ギャラリー:写真送り・写真戻し
ボイスレコーダー:録音と一時停止・動作無し
パワーポイント:先送り・前戻し
HDMI出力でDeX機能が使える
GalaxyシリーズはDeX機能により本体をTVに接続し、スマートフォンよりも大きな画面を使うことができます。Sペンを使った写真送りなどは、友人同士で集まって写真を見るときなどワイワイ盛り上がることができるでしょう。このDeX機能もGalaxy Note9では進化し、HDMIケーブルでTVで接続するだけでも利用可能になりました。
クリエーター気分を手軽に味わえる進化機能
Sペンの機能は他にも進化しています。Galaxy S9/S9+では自分の顔写真を撮影してそれを絵文字にできる「AR Emoji」機能が備わっていますが、Galaxy Note9はその絵文字にSペンを使ってメッセージなどを手書きで追加できるようになりました。また写真を撮影してから輪郭だけを強調し、Sペンでスケッチ風の絵を描く機能も追加。Sペン本来の「自在に画面上に手書きができる」機能もパワーアップしています。
シーン判定も可能なカメラ
カメラは1,200万画素の広角と1,200万画素の望遠のデュアルレンズ仕上げ。広角側はF1.5とF2.4を自動切換え可能なGalaxy S9+同等のものに進化しました。また20のシーン判定も搭載し、被写体に応じて最適な撮影条件で写真を撮ることが可能になっています。さらにカメラ周りのデザインを変更し、指紋認証センサーをカメラの下に配置しました。これによりレンズを指先で触れてしまう恐れも低減されます。
シリーズ最高の隙の無い製品に仕上がった
Galaxy Note9はGalaxy Note8でやや不満だったカメラ周りなどの機能をブラッシュアップ。さらに付属のSペンをコントローラーにすることでスマートフォンとしての使い勝手を高めました。既存のスマートフォンにプラスアルファの機能を求めるユーザーや、すでに今までのGalaxy Noteシリーズを使っているユーザーにとっても気になる存在であることは間違いないでしょう。