1999年に家庭用の無線LAN製品を投入し、業界をリードしてきたバッファローは8月3日、一般家庭にも急速に浸透してきたIoT時代を見据えた家庭用Wi-Fi製品の新ブランド、「AirStation connect」を発表。同日から、Wi-Fiルーター(親機)「WTR-M2133HP」、中継機「WEM-1266」、親機と2台の中継機がセットとなったスターターキットを発売しました。

規格はIEEE802.11ac/a/b/g/nに準拠、最大通信速度(規格値)はIEEE802.11acで866Mbpsです。税別価格は、親機のWTR-M2133HPが27,700円、専用中継機のWEM-1266が12,000円、スターターキットが47,800円です。

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」

    新ブランド「AirStation connect」。写真左が親機となる「WTR-M2133HP」、写真右のふたつの小ぶりなガジェットが中継機の「WEM-1266」

バッファローで取締役を務める石丸正弥氏は、「1999年、それまで業務用が中心だった無線LANを家庭用として投入して以来、まもなく20周年を迎えます。この20年で感じるのは、Wi-Fiを取り巻く環境が大きく変わったこと」と語り、ユーザーが快適カンタンに使える製品の必要性を感じたと、新ブランドとして新製品を投入する背景を明かしてくれました。

  • バッファロー 取締役 石丸正弥氏

    新ブランド発表にあたり、挨拶に立ったバッファロー 取締役 石丸正弥氏

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • 日本の家庭で起きているのは、Wi-Fiに接続させる機器が増えてきていること。家のどこにいても、快適に安定した通信が求められるようになってきました

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」

    そこで改めて、日本の家庭にとって最適なWi-Fiルーターを投入するにいたりました

新ブランド「AirStation connect」、およびそれに属するWi-Fi製品において最大の特徴といえるのは、誰もが最適なWi-Fi環境を構築でき、安定的で高い通信パフォーマンスを実現していることです。

新製品が対応しているメッシュネットワークに関しても、独自のアルゴリズムによって最適化しています。構築したメッシュネットワーク上で、どの経路をたどればもっとも効率よくデータを送ることができるかをシミュレート。電波を家の隅々まで行き渡らせるよう適切なバンドを自動選択し、例えば4K動画であってもサクサクと快適に視聴できるといいます。

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」

    AirStation connect、3つの特徴。家屋の面積が100平方メートルを超える家であっても、(1)隅々まで電波を届ける独自メッシュ機能、(2)複数の機器を接続しても安定した通信を実現するトライバンド、(3)誰もがカンタンに使えるように用意されたConnectアプリがそれです

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」

    3階建ての一戸建て住宅であっても、1階から3階まで複数の中継機を用いてメッシュネットワークを構築することで、家のどこにいても快適な通信を実現

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー独自のアルゴリズムによって最適化を図り、通信速度をロスすることなくネットワークを構築できます

また、従来までの5GHz帯と2.4GHz帯を用いたデュアルバンド通信に加え、指向性を持ったハイパワーアンテナを設けることで3本の電波、つまりトライバンドでの通信を実現しているのも特徴のひとつ。加えて、通信の混雑状況を自動で判断して空いているバンドへ誘導するバンドステアリング機能や、無線機器のパフォーマンスを左右する家電ノイズを自動で回避する干渉波自動回避機能によって、安定した通信を可能としています。

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • トライバンド化でより安定した通信環境を担保しつつ、接続された機器を判別して自動で空いているバンドへ誘導(バンドステアリング機能)。さらに、国内のメッシュネットワーク対応機器では唯一、IPv6をサポートしているとのこと

AirStation connect製品でメッシュネットワークを構築するとき、中継機を「どこに置けばいいのか」(子ども部屋やキッチンなど)で頭を悩ませるケースも予想されます。そんなとき、専用アプリ「Connect」(iOS用・Android用)がフォローしてくれます。

親機や中継機の設定はもちろん、ネットワークにつながっている機器と接続状況をスマートフォンで確認できるほか、中継機を増設するとき「どこに置けばいいのか」をアシストしてくれる機能も。スマートフォンと親機の通信から、電波の強さを視覚的に確認しつつ、最適な通信パフォーマンスを発揮する設置場所を探せるわけです。

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」

    専用アプリ「Connect」

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • 専用アプリ「Connect」を用いて中継機を増設するデモ。写真左のように、スピードメーター風のビジュアルで最適な設置場所を探せます。実際に接続が終わると、写真右のようにネットワーク図に中継機が加わり、宅内のネットワークが見える化されます

製品のデザインにもこだわりを詰め込み、お部屋のインテリアを邪魔しないシンプルな造形に。リビングはもちろん、ベッドサイドやキッチン周りにもスッと馴染むよう工夫が凝らされています。

  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • バッファロー、メッシュ対応のWi-Fi製品と新ブランド「AirStation connect」
  • 円形で押し出しの強くないデザイン。写真のように、インテリアにも溶け込ませられるでしょう

スマートフォンはひとり1台を持つようになり、家の中にはスマートスピーカーに代表されるIoT家電があふれ、あらゆるものがネットワークに接続される時代になってきました。

「いつの日か、Wi-Fiは空気のような存在を目指して」と掲げるバッファローの理念を体現する新しいAirStation connect。パフォーマンスを重視したいヘビーユーザーはもちろん、広い家でも快適なネット環境を手に入れたいライトユーザーにとっても、最適なアイテムになる可能性を感じます。