村田製作所は、同社が自社生産拠点で利用している、工場の生産現場における設備の非稼動要因を見える化し生産性を最大化するソリューション「m-FLIP(エム・フリップ)」を販売すると発表した。販売開始時期は、9月1日からの予定となっている。

  • mーFLIPシステム構成

    mーFLIPシステム構成

m-FLIPは、工場内の設備稼動データをIoT技術で収集して設備の非稼動要因を見える化し、製造装置の稼動率を最大化するソリューション。その原型となるソフトウェアは村田製作所内で開発され、10年以上の利用実績があり、現在では海外工場を含む20以上の自社生産拠点で利用されているという。労働人口が減少し、人手不足が深刻になっている昨今、同社以外の企業でも活用してもらうため、同ソフトウェアの販売を開始するということだ。

m-FLIPでは、生産設備が「チョコ停(設備がはっきりしない理由で、しばしば短時間停止すること)」、段取り、点検、故障、休憩などの理由で停止するのを見える化し、改善できる粒度まで停止要因を細分化する。システムは、データ収集、データ蓄積・管理、データの見える化と、見える化したデータの活用支援サービスで構成され、見える化機能としては、月報、ガントチャート、リストアンドン、レイアウトアンドン(アンドン+位置情報)を備えている。

なお、同ソリューションは7月18日~20日に東京ビッグサイトで開催される「プラントメンテナンスショー」に出展される予定ということだ。