Tecmint.comは2018年6月28日(米国時間)、「MTR - A Network Diagnostic Tool for Linux」において、ネットワーク診断コマンド「mtr」の使い方を紹介した。mtrはtracerouteとpingの機能を組み合わせたシンプルなツールで、tracerouteが出す結果に情報を付加した形で表示してくれる。
mtrの主なインストール方法は次のとおり。
Linux aptでのインストール
sudo apt install mtr
Linux yumでのインストール
sudo yum install mtr
Linux dnfでのインストール
sudo dnf install mtr
macOS/Homebrewでのインストール
brew install mtr
FreeBSD pkgでのインストール
pkg install mtr
紹介されているmtrの主な使い方は次のとおり。
mtrコマンドの基本的な使い方
mtr IPアドレスまたはホスト名
ホスト名の代わりにIPアドレスでの表示を強制する場合
mtr -n ホスト名
IPアドレスと同様にホスト名を表示させたい場合
mtr -b ホスト名
pingを実施する回数を指定する場合
mtr -c5 ホスト名
レポートを作成する場合
mtr -r -c 5 ホスト名 > mtr-report
または
mtr -rw -c 5 ホスト名 > mtr-report
出力フィールドを指定する場合
mtr -o "LSDR NBAW JMXI" IPアドレス
ICMP ECHOリクエストを送信する間隔を指定
mtr -i 2 ホスト名
ICMP ECHOリクエストのかわりにTCP SYNパケットまたはUDPデータグラムを利用する場合
mtr --tcp ホスト名
または
mtr --udp ホスト名
ホップの最大数を指定
mtr -m 35 IPアドレス
パケットサイズを指定する方法
mtr -r -s パケットサイズ -c 5 ホスト名 > mtr-report
mtrを利用すると対象のホストまでどのホストを経由して到達しているか、それぞれのホストまでの通信の状態などを把握することができる。