日本では毎年、梅雨の季節が終わるとすぐに蒸し暑い夏がやってきます。音楽リスニングは季節を問わずいつでも、どこでも楽しみたいものですが、夏にスマホとヘッドホンで音楽を聴くのはちょっとツライですよね。

やっぱり夏はイヤホンが一番。

  • オススメ完全ワイヤレスイヤホン・BIG 5

    夏の外出、音楽リスニングにはイヤホンが快適。完全ワイヤレスイヤホンなら、ケーブルもジャマにならないし、首まわりもスッキリ。えっと……「なくしそう」ですって? その話題は別の記事でお届けしましょう

左右の本体が独立したデザインの「完全ワイヤレスイヤホン」なら、首もとや肩にケーブルが触れることもなく、快適な装着感を満喫できます。特に女性の場合、完全ワイヤレスイヤホンなら耳元に着けるアクセサリーとぶつかる煩わしさもないし、ロングヘアでもサッと装着できる身軽さがオススメです。

完全ワイヤレスイヤホンは、スマホや音楽プレーヤーといった再生機器とは、Bluetoothで接続します。今回は、2018年の夏にレコメンドしたい5つの完全ワイヤレスイヤホンをピックアップしてみました。

■ソニー「WF-SP700N」

[発売時期] 2018年4月 [直販価格] 22,880円(税別) [カラー] ブラック、ピンク、イエロー、ホワイト [おもな付属品] 充電用USBケーブル、ハイブリッドイヤーピースロング SS・S・M・L(各2)、アークサポーター M・L(各2) [対応コーデック] SBC、AAC

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン最新モデルは、世界で初めてノイズキャンセリング機能と一緒に、汗や水しぶきに強いIPX4相当の防滴性能を備えた要注目機です。イヤーピースと耳のくぼみにフィットさせる「アークサポーター」のダブルの効果で、激しく身体を動かしても耳から落ちない抜群の安定感を実現。スポーツと一緒に楽しむ音楽の快適さをとことん追求しています。

本体に搭載するマイクで外の音を取り込める「アンビエントサウンド」機能は、ワークアウトや街歩きの音楽リスニングに最適。音楽を聴きながら環境音も聞こえてくるので安心ですよ。

ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の切り替えはスマホアプリでらくらく。人気のEXTRA BASSシリーズのチューニングを継承した力強くタイトな低音が特徴的ですが、アプリに搭載したイコライザー機能で好みのバランスに調整もできるので、スポーツ用だけでなくいつでも活躍してくれそう。

■EARIN「EARIN M-2」

[発売時期] 2018年2月 [直販価格] 32,184円(税込) [カラー] ブラック、アルミニウム [おもな付属品] シリコンチップ×1ペア、フォームタイプイヤチップ×3ペア(3サイズ)、マイクロUSBケーブル [対応コーデック] SBC、AAC、aptX

完全ワイヤレスイヤホンの先駆者としてマニアに知られるEARINの第2弾モデルは、前機種から華麗なるフルモデルチェンジを遂げました。ハンズフリー通話に外音取り込み、タッチセンサーリモコンなど、求められていたメインの機能がパワーアップ。細かな使用感も隅々まで改善しています。本体とケースがさらに小さくなったので、女性にもオススメです。

竹筒デザインの上質なアルミニウムを使ったケースのフタを開けると、ふたつのイヤホンが整然と並んでいます。イヤホンはケースにマグネットで吸着するので、逆さにしても簡単に落ちません。通勤時にすばやくイヤホンをセットしたいときなどに、何気なく便利です。

イヤホンには左右の区別がなく、内蔵するセンサーで装着した耳の左右を自動で判別するモーション検出機能が秀逸。左右のイヤホンはNFMI(近距離磁気誘導)の技術でつながっているので、音切れが少なく、aptX対応の高品位なサウンドを気持ちよく楽しめます。

■B&O PLAY「Beoplay E8」

[発売時期] 2017年11月 [直販価格] 32,900円(税込) [カラー] ブラック、チャコールサンド [おもな付属品] Comply Sportイヤーピース(Mサイズ)、シリコンイヤーチップ(4サイズ)、充電用ケーブル [対応コーデック] SBC、AAC

北欧、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)の洗練されたデザインと、落ち着いたオトナのカラバリが魅力の完全ワイヤレスイヤホン。コンパクトな専用ケースはレザーを素材で質感を高めて、本体は汗や水濡れに強いラバーとポリマー素材のコンビネーション。実用性も追求した機能美が特徴です。

魅力的なのはデザインだけではありません。タッチセンサーリモコンや外音取り込みなど、ポータブルオーディオの最先端機能を積極果敢に搭載。ニュートラルなバランスで、どんな音楽を再生しても無理なくマッチするサウンドを基準としています。

専用アプリに搭載するイコライザーの画面を開くと、WARM・EXCITED・RELAXED・BRIGHTという4セグメントに分類された音の傾向から、ポインタアイコンを自由にスライドさせて、直感的に音を好みのバランスに調節できます。ほかにも、通常のシリコン製イヤーチップだけでなく、より遮音性能の高いComply Sportのイヤーチップも付いてくるので、楽しみ方は自由自在。

■サムスン「Galaxy Gear IconX」

[発売時期] 2017年11月 [推定価格] 26,000円前後(税込) [カラー] ブラック、グレー、ピンク [おもな付属品] USBケーブル、USBコネクター、イヤチップ、ウィングチップ [対応コーデック] SBC、Samsung Scalable codec

海外ではApple「AirPods」に肩を並べる最強のライバルとして、多くのユーザーに選ばれているサムスンの完全ワイヤレスイヤホン。その特徴は、洗練されたアスリート向けの機能が充実していること。

本体に内蔵する4GBのメモリーに好きな音楽を入れて、スマホなしで音楽再生が楽しめるプレーヤー機能はとても便利。タッチパッドリモコンと一緒に使いこなせば、スポーツと音楽を一緒に気持ちよく楽しめます。ランニングのコーチングプログラムやアクティブトラッキング機能まで、充実のトレーニングメニューがそろっています。

素の音質は、中高域のニュアンスが繊細な解像度重視タイプ。Androidスマホ専用アプリ「Gear Manager」のイコライザー機能を使って、低音再生を強化したり、好みのバランスにアレンジできます。バッテリーは10分で約1時間のリスニングが楽しめる急速充電に対応。イヤホンもフル充電から約7時間の連続再生が楽しめるタフネス仕様です。

■オーディオテクニカ「ATH-CKS7TW」

※2018年7月25日、「ATH-CKS7TW」の発売中止が正式にアナウンスされました。

  • オススメ完全ワイヤレスイヤホン・BIG 5

    ATH-CKS7TW

[発売時期] 2018年7月(予定) [推定価格] 20,000円前後(税別)の見込み [カラー] ブラック、シャンパンゴールド、レッド [おもな付属品] 30cm充電用USBケーブル(USB Type-A / Micro USB Type-B)、イヤピース(XS・S・M・L) [対応コーデック] SBC、AAC

オーディオテクニカが満を持して発売する初の完全ワイヤレスイヤホンは、人気のSOLID BASSシリーズの11mm口径HDドライバーを搭載。パワフルな磁気回路で駆動して、切れ味とスピード感豊かなサウンドを楽しませてくれます。

本体内部を電気エリアと音響エリアに分割したデュアル・レイヤー テクノロジーにより、通信電波が音に及ぼす悪い影響を徹底的に排除。混じり気がなく、解像度の高い音を実現しています。

カラバリは鮮烈なレッドを含む3色。ハウジングのセンターにブランドロゴを大きく配置して、見た目にもインパクトあふれるデザインに仕上げています。

イヤホン本体に内蔵するバッテリーだけで、8時間の連続音楽再生に対応するスタミナ設計は、現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンのなかでも最強クラス。充電器を兼ねた専用ケースを併用すれば約20時間もバッテリーが持つので、毎日充電する手間がかなり少なくなりそうですね。


完全ワイヤレスイヤホンは、AIアシスタントやスマホアプリと連携して、これからますます色んなことができる最先端のデジタルギアとして、さらに注目を集めそうです。今までは、音切れの心配や充電の煩わしさが気になって、購入は見送ってきた……という読者諸氏もいるでしょう。でも、音質・機能ともに安定してきた今年のラインナップが、すでに「買い時」を迎えていることをぜひ意識しながら、そろそろ初めての1台を真剣に探してみてほしいと思います。