FaceTimeのデモではもう1つ、ARKit 2の機能向上によって実現した自分の絵文字作成機能「Memoji」のリアルタイム合成を披露した。自分で作成したMemojiでFaceTimeに参加し、自分の顔の動きに合わせて絵文字に喋らせられる仕組みだ。利用シーンですぐに思い浮かぶのが、寝起きでFaceTimeに参加するというケースだろう。もちろん音声だけでの参加にしても良いのだが。

  • Tim Cook CEOがMemojiで参加したグループFaceTime機能のデモ。喋っている人が大きく表示される仕組みとなっている

ちなみにMemojiは1台のiPhone Xに複数の顔を保存しておける。自分のベーシックな顔を作り、それを複製して髪型や帽子、眼鏡などを装着させたり、別の友人の顔を作って登場させるのも可能だ。家族の顔を登録しておいて遊ぶといった使い方にも適しているだろう。

ARKit 2は、毎秒60フレームで顔の50の筋肉、視線、舌、さらに顔の位置を検出できるようになった。そのため、FaceTime中にMemojiを合成すれば、ほとんどすべての表情を反映でき、また体全体を動かしても、きちんとMemojiが動きについてくる。

FaceTimeカメラから顔が外れると、画面の端にMemojiが残ってから消えるが、また顔が戻ってくれば、再び合成され始める。なお、1度に合成できる顔は、画面の中で1つだけだ。