Enermax - アドレッサブルRGBで派手さがアップ

Enermaxは、現在販売中の「SABERAY」のホワイトバージョンを出展していた。これは限定モデルとなる予定で、カラーが黒から白に変わったほか、内蔵LEDストリップやRGBファンがアドレッサブルタイプになっている。フロントは付属のメッシュパネルにも交換可能。8月末の発売予定で、価格は26,000円程度になる見込み。

  • 写真だと分かりにくいが、実際に見てみるとかなり派手な印象

  • 内部の塗装も白。構造自体は従来のブラックバージョンと同じようだ

ECS - 真の手のひらサイズと言える超小型PC

ECSブースで面白かったのは、超小型PC「LIVA」の新モデル「Q2」だ。CPUはGemini Lake世代のPentium Silver N5000などを搭載。SSDの追加はできないものの、サイズは70×70×33mmと非常にコンパクトだ。また2.5インチベイ搭載モデルとしては「Z2」があり、こちらもCPUはGemini Lakeになる。発売はどちらも7月末~8月中旬。

  • 「LIVA Q2」。I/Oは、GbE、HDMI、USB3.1/2.0×各1などを搭載する

  • 種類が増えたので歴代のLIVAを並べたらしいのだが、なぜか初代が無い

  • Z2はスケルトンモデルの試作機も展示。感想を聞かれたのだが、あまりスケルトンの意味が無いような……

ZOTAC - ゲーミングPC「MEK」を国内展開へ

ZOTACは、小型のゲーミングPC「MEK Mini」を参考出展していた。従来の「MEK1」から容量は半分に小型化しつつ、同等のパフォーマンスを実現するという。コンパクトながら、ブースのデモ機は、GeForce GTX 1080、Core i7-8700Tというハイエンド仕様になっていた。日本では年内の展開を予定しているそうだ。

  • ゲーミングらしい外観の「MEK Mini」。フロントにはRGB LEDも内蔵する

  • I/Oはこの場所に搭載。USB3.1タイプCやSDカードスロットもあるようだ

SilverStone - 強化ガラス採用の煙突Mini-ITXケース

SilverStoneは、強化ガラスを多用した新シリーズ「Lucid(LD)」の3モデルを投入する。microATX向けの「LD01」「LD02」は、同社らしい倒立配置を採用した製品。グラフィックスカードが上に来るので冷却しやすいという。両モデルの内部仕様はほぼ共通で、デザインが異なる。LD01は7月の発売予定で、価格は15,000円程度の見込み。

  • 「LD01」。フロントと右サイドが強化ガラスとなる。電源はボトム側に搭載

  • 「LD02」。従来同様の固定方式のため、ガラスパネルなのにネジ穴がない

「LD03」はMini-ITXケースで、両サイドとフロントの3面に強化ガラスを採用。内部は煙突構造を採用しており、ボトム側の12cmファンで吸気し、効果的に排熱を行う。グラフィックスカードの冷却専用に、トップ側に8cmファンを追加搭載することも可能だ。電源はSFX-Lに対応。こちらは第3四半期の発売予定となる。

  • 「LD03」はMini-ITXケース。マザーボードは垂直に配置する

  • トップ側に、排気用の12cmファンと8cmファンを追加することも可能

  • デモ機はまさかのデュアル水冷。上下にそれぞれラジエータがある

RAIJINTEK - 両面で見せる小さなMini-ITXケース

RAIJINTEKのブースでは、巨大なオープンフレームケース「Enyo」が注目を集めていた。デュアルチャンバースタイルになっていて、背面側にはデュアル電源を搭載可能。48cmラジエータを搭載できる場所が4つもあり、デュアルCPUシステムの水冷にも余裕で対応できる。9月発売予定で、価格は350ドル程度になる見込み。

  • 「Enyo」はかなり巨大。4面に強化ガラスを採用している

  • 背面側にもラジエータの搭載が可能。デュアル電源のスペースも

「Ophion」「Ophion EVO」は、両サイドに強化ガラスを採用したMini-ITXケース。ライザーを使用することで、右側でマザーボード、左側でグラフィックスカードを見せることが可能だ。コンパクトながら、ATX電源、最長33cmのグラフィックスカードを搭載できる。EVOは背が7cm高く、ラジエータの搭載も可能。価格は、無印が110ドル、EVOが130ドル前後。

  • 左が「Ophion」で右が「Ophion EVO」。幅(15cm)と奥行き(37cm)は同じだ

  • 左側にグラフィックスカードを垂直配置。ハイエンドモデルにも対応する

  • EVOは冷却能力が強化。上に24cmラジエータ、下に12cmファンを搭載可能

Smart-future Arts Tech - 水晶を採用したキワモノケースも

今回のCOMPUTEXで見かけた最も"キワモノ"なケースは、Smart-future Arts Techという深センの企業が出展していた「水晶塔」である。まず、形が特徴的。上の斜めに立った箱にマザーボード、下の箱に電源やラジエータを格納するスタイルは、まるでぷっくり焼けた餅のイラストのよう。熱的に分離することで、効率的な冷却が可能としている。

  • ブースに展示されていた「水晶塔」のデモ機。なにこれ……

また、透明なパネルは強化ガラスかと思いきや、これは厚さ1cmの水晶だという。ブース説明員に「なぜ水晶なのか」と聞いたところ、「放射線を防いでくれるので健康に良い」という謎のアピールが(※真偽は不明)。本当に健康に良いのかどうかはともかく、ケース自体は加工精度が高く、高級感はあった。

  • これがパネルに使われている水晶。透明度はガラスと同じように高い

  • 金属の質感は高い。ケースとしての品質は良さそうに感じた

価格は1,400ドル程度とかなり高め。カラーは全9色がラインナップしており、近日中に発売する予定とのこと。

  • カラーバリエーションは妙に豊富。これらの9色が用意される