COMPUTEX 2018では、スマート・テクノロジー関連のトレンドを紹介する「SmarTEX」エリアで、フォントの「モリサワ」が初出展。MicrosoftのMRヘッドセット「HoloLens」を使った”フォントソリューション”事例を紹介していた。

  • SmarTEXエリアに突然現れたモリサワの文字。ちょっと意表を突かれてしまった

聞き慣れない人も多いであろう”フォントソリューション”とは、モリサワによると、例えば製品のイメージに合ったフォントでその製品の説明を記載するなど、フォントによる製品のブランディングをいう。今回の展示では、置いてあるGIANTの自転車を、装着したHoloLens越しに見ると、自転車のパーツの説明が浮かび上がるというデモンストレーションが行われていた。

説明に使った書体は「新丸ゴ」。カラフルな自転車に対し、フォントのやわらさかさと見やすさを重視して選んだという。空中を2本指でつまむようにタップすると言語が切り替わり、また、設定によって背景が屋外(草原)になったりする。HoloLensアプリは神戸デジタル・ラボが開発。フォント部分のソリューションをモリサワが担当している(公式動画はこちら)。

台湾にはOEM/ODMメーカーが多いが、彼らが日本市場向け製品を(独自で)作るにはどうしても日本語に対応する必要がある。そこで、日本市場向けの製品ブランディングとして、フォントソリューションというものがある……とアピールするのが今回の出展の狙いとのこと。今後の展開に期待したい。

  • モリサワブースの壁に描かれた「ブランディングはフォントで決まる」

  • HoloLensを使ったデモンストレーション。空中を2本指でつまむようにタップすることで、表示言語を切り替えられる。下の写真は、HoloLens視点の映像。自転車の各パーツの説明が浮かび上がっている

  • モリサワブースのおねいさん。フォント見本が散りばめられたフォントドレスで登場

  • スタッフもフォントTシャツを着用していた