タワージャズとGpixelは、タワージャズの2.5umグローバルシャッターピクセルを用い、光学フォーマットが1.1"、C-マウントにおいて最高の解像度を備えた新しい25Mpグローバルシャッターセンサ「GMAX0505」を開発したことを発表した。

  • 新製品25Mpグローバルシャッターセンサの試作を開始

    新製品25Mpグローバルシャッターセンサの試作を開始

このタイプのレンズマウントは通常、有線テレビカメラ、マシンビジョン、科学計測用カメラに使用されている。Gpixelが開発した新製品は、高解像度の産業用、マシンビジョン、インテリジェント交通システム(ITS)、映像監視用アプリケーションに適している。

今回、タワージャズが開発した最新の2.5umグローバルシャッターピクセルは、同社によれば世界最小とのこと。現在、ハイエンドアプリケーション向けとして使われる最小のピクセルは3.2umと、今回のピクセルより65%大きく性能も全体的に低い。

タワージャズの 2.5umグローバルシャッターピクセルには、独創的な導波路技術が採用され、その極小サイズと非常に低ノイズ(電子1個分)にもかかわらず、優れた入射角特性と80dBを超えるシャッター効率を提供する。なお、Gpixelはタワージャズの最先端300mm、65nmテクノロジーを使用し、富山県魚津市の製造施設でGMAX0505の試作を開始したという。

GpixelのCEOであるXinyang Wang氏は、次のように述べている。「タワージャズは長年にわたってGpixelの重要かつ戦略的なファブパートナーです。私たちは、現行のグローバルシャッターセンサ製品や裏面照明型科学用CMOSセンサソリューションに関するタワージャズからの偉大なテクノロジーイノベーションのサポートにとても満足しています。そして今日、次世代グローバルシャッター産業用センサでもそのサポートを得ることができました。GMAX0505は、私たちにとって新井工場で製造が既に開始されている2.8um製品に続く2番目の製品です。近い将来、このピクセル技術を使った製品がさらに増えていくことを大変楽しみにしています。新しい 25Mp 製品の展開の成功は、成長するマシンビジョンアプリケーションの需要においてお客様に特別な優位性をもたらすでしょう」

一方、タワージャズのシニアVP兼CMOSイメージセンサビジネスユニット担当ジェネラルマネージャーであるAvi Strum氏は、「私たちが世界最小のグローバルシャッターピクセルを実現する新技術を提供する最初で唯一のファンドリであることを、非常に喜ばしく思います。Gpixel社との協働を通じて、私たちは小型カメラの設計を可能にするコンパクトなパッケージデザインを作り出すことに成功しました。Gpixel社との長期的な協力体制、そして私たちのテクノロジーがGpixel社の優れた製品と組み合わさることで、成長する高解像度産業向け市場に照準を合わせ、シェアを獲得できることをとても嬉しく思います」とコメントしている。