富士通クライアントコンピューティングは12日、小学生をターゲットにした14型ノートPC「LIFEBOOK LH」シリーズ2機種を発表した。
画面が回転するコンバーチブル型でタッチ対応の上位モデル「LIFEBOOK LH55/C2」(LH55/C2)と、クラムシェルタイプの下位モデル「LIFEBOOK LH35/C2」(LH35/C2)の2機種を揃える。いずれも7月26日に発売し、価格はオープン。店頭予想価格はLH55/C2が税別90,000円強、LH35/C2が税別70,000円強。
LIFEBOOK LHシリーズは、”はじめて自分用のPCを持つ子ども”を想定したノートPC。2020年から導入されるプログラミング学習への対応や、ITリテラシー向上などを目的に、子どもが利用しやすいPCとして開発した。
子ども向けのため、特に頑丈さと使いやすさにはこだわった。天板には塗装をせず、ステッカーやシールが貼られても剥がしやすいシボ加工を適用。天板の周囲はラバー素材で覆い、落下や衝突時の衝撃を和らげ、傷をつきにくくした。天板前面加圧200kgfの堅牢性試験をクリアしている。
タッチ対応の2in1コンバーチブル「LH55/C2」では、液晶に、傷がつきにくく衝撃に強い「Dragontrail」を採用。また、ノートPC形状で使う時でも、タブレット形状で使う時でも、コンテンツの音が聞き取りやすいよう、スピーカーをヒンジ前面に配置した。このほかLH55/C2では、ペン入力に対応するため、ドリル学習や、手書きの資料作成などにも役立つとする。
ソフトウェアでは、「FMV」個人向けPCシリーズに搭載されるAIアシスタント「ふくまろ」を搭載。PCの使い方についてアドバイスをしたり、利用時間の管理などを行う。このほか、年齢に応じたフィルタリングや、インターネット利用のルールを設定できる保護者向け機能を備えたセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ」3年版も付属する。
また、子ども向けメニュー「@メニュー」も搭載。学習やプログラミングのほか、「タイピングを練習する」「文字や絵を書く」といった、やりたいことから必要なソフトを起動するインタフェースを採用した。
主な仕様は共通で、CPUがIntel Celeron 3865U(1.80GHz)、メモリが4GB(増設不可)、ストレージが128GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 610(CPU内蔵)、ディスプレイが14型ワイドのノングレア液晶(1,366×768ドット・LH55/C2のみタッチ対応)、OSがWindows 10 Homeなど。
インタフェースは、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×1、HDMI×1、マイク/ラインイン・アウト/ヘッドホン兼用端子×1など。通信インタフェースは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠の有線LAN×1、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.2など。
本体サイズはW338×D247×H24.7mm。重量はLH55/C2が約1.93kg、LH53/C2が約1.75kg。子ども向けマニュアルや、キーボード入力をアシストするローマ字表、PCを収納して持ち運びできる、専用の「お道具箱」が付属する。
【記事訂正】初出時、LH55/C2の価格を100,000円強、LH35/C2の価格を80,000円強としていましたが、メーカーから訂正がありそれぞれ90,000円強、70,000円強に修正しました(19:40)