d'Action 360の最大の特徴といえるのが半球状に盛り上がったレンズで、画角は水平で360度、垂直で194度もあります。フロントガラスに装着すると車内を含め、クルマの前後左右すべてをまるごと撮影できます。レンズはF2.0と明るいタイプなので、トンネル内や夜間もしっかり状況を記録できます。

  • 一般的なドライブレコーダーのようにレンズを前方に向けるのではなく、レンズを下方向に向けて取り付けるのがこの機種ならではのポイント。車内外を広くキャッチするには、フロントガラスのなるべく上のほうに取り付けるのがよい

  • d'Action 360で撮影した動画を切り出したもの。視野は左右360度、垂直で194度もあるため、ドライブレコーダーを下向きに装着したにもかかわらず、クルマの前後左右の様子がしっかりキャッチできているのが分かる

  • F2.0の明るいレンズを搭載しており、暗い場所の撮影にも強い

固定器具には角度調節機構があり、いったん取り付けたあとも角度調整がしやすいのは評価できます。固定器具は、レバーを押すとドライブレコーダー本体を簡単に取り外せる構造になっており、使わないときは取り外してダッシュボードの中などにしまっておけます。d'Action 360は高価なので、盗難を予防しやすい構造とした点は評価できます。

d'Action 360は一般的なドライブレコーダーとは異なり、表示用の液晶画面を搭載していません。ドライブレコーダーの設定やプレビュー画面の表示、録画データの管理や再生などは、専用アプリをインストールしたスマホからWi-Fi経由で操作する仕組みです。アプリの応答速度は速いので、ストレスなく操作できます。アプリのプレビュー画面は、画質をある程度犠牲にして応答速度を重視する設計なので、映像のタイムラグがほとんどないのも評価できます。

  • 設定や映像の表示には、専用アプリをインストールしたスマートフォンが必須。プレビュー画面はわざと画質を粗くすることで、レスポンスのよさを重視している。画面のドラッグによる視点の移動やピンチアウト・インによるズームイン・アウトが可能なほか、動画の表示方法は4種類から選べる

  • 録画ファイルをスマホのアプリかパソコンのソフトで読み出すと、視点を自由に動かしながら閲覧できるので、前後左右の状況を確認しやすい(再生中の動画をWindows用のソフトで切り出したものを並べた)

電源は、USBタイプのシガーソケットアダプターが付属しており、車のシガーソケットから給電できます。アダプターはUSB端子が2つあり、ドライブレコーダーを利用しながらスマホなどの機器が充電できるのは便利です。

  • パッケージには、16GBのmicroSDHCカードや固定用の器具、シガーソケットアダプター、USBケーブルなどが付属する