【レベル1:あいさつ】

岡安:では手始めに「初めまして。金さんはどちらの生まれですか?」。

  • 「初めまして。金さんはどちらの生まれですか?」を翻訳したところ。ちなみに左がポケトーク、右がGoogle 翻訳です

金:おお、しっかりと通じます。ちょっと表現がかたい気がしますが、言っていることはわかります。Google 翻訳の方は「金さんが生まれました」という意味になって、ちょっと意味が変わってしまっていますね。でも会話の中で使えば通じるでしょう。

岡安:なるほど。ではでは「金さんはおいくつですか。いつから日本に来たんですか」

  • 「金さんはおいくつですか。いつから日本に来たんですか」を翻訳したところ

金:どちらも前半の「おいくつですか?」が訳されていなかったですが、ポケトークはほぼ合ってますね。アプリの方は「日本からこの場所に来た」と言う意味になってしまっています。

岡安:2文以上も認識できるはずですが、やはり区切りが難しいみたいですね。場合によっては1文ずつ話した方がよさそうです。「おいくつ」を「何歳」とすればよかったのかな?

【レベル2:旅行やビジネス会話】

ムラカナ:では、次の段階として、旅行とかビジネスとかで使える文例的なものを試してみましょう。

岡安:では「お寿司が食べたいのですが、どこへ行けばいいですか」

  • 「お寿司が食べたいのですが、どこへ行けばいいですか」を翻訳したところ

金:これはどっちもばっちり訳せていますね。通じます。細かい点を言えば、アプリの方は「ですが」の逆接が強く出てます。でも、そこはニュアンスでわかります。

岡安:「ですが」の表現は訳しにくいんですね。では、受付や電話口で相手を呼び出すような感じで「マイナビニュースの村田さんをお願いします」

  • 「マイナビニュースの村田さんをお願いします」を翻訳したところ

金:ポケトークはだいたい意味がわかります。ただ、村田さんが「村田先生」になっており、男性の敬称になっていますね。ここは村田さんだけで男性か女性かの判断ができないので、とりあえず男性にしたって感じでしょうか。アプリの方は「マイナビの村田さんについて(教えてください)」って感じの意味ですね。どちらも、話の流れの中で使えば通じるでしょう。「お願いします」と言う日本語の表現が翻訳しにくいのかも知れないです。

岡安:受付で誰かを呼び出したり、電話をかけたりする場合、日本人は「お願いします」って言いますけど、厳密に伝えるには「お呼びください」とか、電話だったら「代わってください」って言わないと翻訳しにくいってことですね。では、ホテルのベッド変更をお願いするイメージで「シングルからダブルにしてください」

金:これは両方ともよくわからない感じになってしまいました。ポケトークの方は、シングルをシングルレコード(曲)だと言っています。Google 翻訳の方はホテルのベッド(部屋)のことだとわかりましたが、ダブルではなく、ツインの訳になっています。中国だとダブルベッドってあまりなじみがないから、これはこれで通じるかもしれません。一般的には、2人で泊まるときもダブルベッドではなく、シングルベッドが2つ置かれるんですよ。

ムラカナ・岡安:へえ~。