ポータブルオーディオのビッグイベント「ヘッドフォン祭」。会場で見つけた、左右が物理的に独立している完全ワイヤレスイヤホンのなかから、2018年の3月~4月に発表/発売された製品の試聴レポート、前編に続いて後編をお届けします。

ソニーの完全ワイヤレス第2弾「WF-SP700N」は、ソラマメを思わせるややカーブした楕円形デザインが印象的です。第1弾のWF-1000XにはなかったIPX4相当の防水性能を持ち、シリコン製のサポーターも標準装備するなど、スポーツを意識した仕様に変更されました。ボディカラーもブラック・ホワイト・ピンク・イエローと、スポーツウェアにマッチする色調です。

  • 完全ワイヤレスイヤホン、ソニー「WF-SP700N」

    SONYの完全ワイヤレス第2弾「WF-SP700N」

  • 完全ワイヤレスイヤホン、ソニー「WF-SP700N」

    反り返ったソラマメのようなボディデザインを採用、耳もとのフィット感は良好です

WF-1000Xのアドバンテージとされていた「完全ワイヤレスかつノイキャン対応」という特長は、WF-SP700Nでも踏襲されています。音楽再生中に内蔵マイクで周囲の音を取り込む「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」もありますから、運動中も安心です。専用アプリ「Headphones Connect」を使えば、外音を取り込むレベルも2段階(ボイスモード・ノーマルモード)で選択できます。

バッテリーケースのデザインは一変しました。上ぶたはスライド式となり、指を動かすだけでサッと開きます。ケースにはNFCチップが内蔵されているため、AndroidスマートフォンなどNFC対応機器とのペアリングは簡単そのもの。バッテリーケースは樹脂製ですが質感は高く、ちょっとした小物入れという雰囲気です。

  • 完全ワイヤレスイヤホン、ソニー「WF-SP700N」

    バッテリーケースはスライド式、パッと開けて取り出せます

その音質は、全域でフラット傾向でありつつも、やや低域を強調している印象です。音の輪郭は明瞭でスピード感があり、モタつき感はありません。スポーツ使用時に低域不足を感じるようなら、「Headphones Connect」アプリのイコライザー機能で低域を強調できます。デザインはスポーツ寄りですが、通勤・通学のおともにも十分に活用できそうです。

  • 発売日 : 4月28日
  • 重量 : 左右各約7.6g
  • 対応コーデック : SBC、AAC
  • カラー : 4色(ブラック、ピンク、イエロー、ホワイト)
  • 連続再生時間 : 最大3時間(NCオン時)
  • 防水機能 : IPX4相当
  • ノイズキャンセリング機能 : あり
  • 推定市場価格 : 22,800円
  • 発売元 : ソニーマーケティング