1万円前半の低価格帯モデル並みに売れているのが、2万円以上の多機能モデルです。1万円台の製品と比べ、常時撮影機能や加速度センサーによるイベント録画はもちろんのこと、運転支援機能やレーダー探知機まで備えた機種もあります。撮影解像度はフルHD以上で画素数も高く、高画質をうたう製品も多いのが特徴です。レンズの画角も低価格帯の製品より広く、広範囲を映せるのも見逃せないメリットといえます。なかにはmicroSDカードスロットを2つ備え、2枚のmicroSDカードにより長時間撮影ができる機種もあります。

2万円以上の多機能モデルでは、「DRV-830」(ケンウッド)、「HDR-751G」(コムテック)、「ND-DVR20」(パイオニア)、「DRY-ST7000c」(ユピテル)の4製品がおすすめといえます。

2つのカードスロットと大型液晶を搭載、ケンウッド「DRV-830」

最大撮影解像度は2560×1440ドットで、フルHDの約1.8倍もの解像度で撮影できる高画質モデルです。microSDカードスロットを2つ備えており、2枚のmicroSDカードを使って長時間のリレー録画ができるのが特徴です。2560×1440ドットの高画質記録でも、128GBのmicroSDXCカードを2枚使うと最長で約21時間20分も録画できます。

  • ケンウッドの「DRV-830」。実売価格は税込み21,700円前後

ユニークなのが、1秒あたりの撮影コマ数を3枚/秒や9枚/秒に減らし、さらなる長時間記録ができる低フレームレート記録モードを備えていること。これを使うと、2560×1440ドットでも約186時間40分も撮影できるため、長期間の監視もできます。画面も3型と広く、撮影した映像を確認しやすいのもメリットです。

ケンウッド「DRV-830」のスペック

最大撮影解像度 2560×1440ドット
最大記録画角 対角132度(水平144度、垂直70度)
画素数 400万画素
背面液晶 3型
付加機能 加速度センサー、イベント録画、HDR/WDR、
LED式信号対応、GPS、駐車時録画、
運転支援機能(前方衝突警告、車線逸脱警告、発進遅れ警告)
記録媒体 microSD/microSDHC/microSDXC×2スロット(最大128GB、16GBのカードが付属)
外形寸法 W87×D35×H55mm
重さ 約110g
実売価格 21,700円(税込み)

レーダー探知機にもなる! コムテック「HDR-751G」

視野角が水平で168度と広く、広範囲を撮影できるドライブレコーダーです。自動速度取締機(オービス)の位置情報を備え、それに近づくと速度の警告も発してくれるので、レーダー探知機としても使えます。同社のレーダー探知機との連携機能も備えており、レーダー探知機側からの操作やOBD2と呼ばれる車両の端子から得られる情報をドライブレコーダーに組み込む機能もあります。

  • コムテックの「HDR-751G」。実売価格は税込み23,000円前後

オプションで駐車時の録画にも対応しており、最大12時間の撮影が可能。付属ソフトを使えば、運転日報をExcelのデータファイルとして出力できるので、行動管理もしやすいのが特徴です。

コムテック「HDR-751G」のスペック

最大撮影解像度 1920×1080ドット
最大記録画角 対角136度(水平168度、垂直70度)
画素数 200万画素
背面液晶 2.4型
付加機能 加速度センサー、イベント録画、HDR/WDR、
LED式信号対応、GPS、駐車時録画(オプション)、速度監視路線警報機能
記録媒体 microSD/microSDHC
(最大32GB、16GBのカードが付属)
外形寸法 W66×D43.2×H92mm
重さ 約126g
実売価格 23,000円(税込み)