LGエレクトロニクスは、ホームクリーニング機「LG styler」の新モデルを追加します。「ミラー」と「ブラック」で、Wi-Fi機能はiOSデバイスと連携し、外出先からも操作が可能になりました。ミラーは「姿見」として使うことができます。価格などの詳細は、5月に発表される予定です。
姿見モデルで身だしなみをチェックできるように
LG stylerは、世界初のクローゼット型"ホームクリーニング機"で、スチームと振動によってニオイ、シワ、花粉や埃などの汚れを取り除く家電です。韓国では2011年に発売、日本では2017年1月25日に発売されました。現在、ワールドワイドで月間1万台以上販売されているヒット商品となっています。韓国では、欲しい製品としてメディアでよく紹介されており、最近では、婚礼用家具、家電セットの中にも含まれるほど、人気の商品となっているそうです。
日本でも「花粉やニオイ、シワまで落ちる」ということで注目されているLG stylerですが、新モデルが発表されました。韓国のLGエレクトロニクス本社で行われたお披露目をレポートします。
従来のモデルに加え、ドアの表面にハーフミラーを採用したモデルが登場。姿見として身なりを確認できるのはもちろんですが、空間を広く見せる効果もあります。鏡よりも若干暗めのハーフミラーで、高級感にもこだわったとのこと。
新モデルでは、より実用度の高いコースが追加されています。日常的に着用するものの、洗濯できない衣類に特化した専用ケアコース「スーツ/コート」「ウール/ニット」「ダウンロード(スマートフォンアプリより好みのコースをダウンロード)」に加えて、日本の市場では「除菌プラス」がよく使われることがわかりました。
そこで、「除菌/衛生コース」を、「標準」「しっかり」「寝具」「ベビー用品」とより細かく分けて、衣類に合わせて設定できるようになりました。さらに、雨や濡れた衣類や、長い間クローゼットに収納していて湿気を含んだ衣類を乾燥できる「乾燥コース」も搭載。部屋干しのとき、LG stylerのドアを開けて使用すれば室内の除湿ができる「室内の除湿」など、衣類だけでなく部屋まで除湿できるようになっています。
Wi-Fi(2.4GHz)にも対応しました。従来モデルではAndroidスマートフォンのNFC連携でダウンロードしていた専用コースですが、iOSデバイスでも利用可能になりました。「LG SmartThinQ」アプリを通じて、外出先でもLG stylerの操作ができます。アプリでは、買い物の最中や家のどこにいてもLG stylerを操作でき、コースの残り時間も確認できます。使用回数や消費電力の推移まで確認できます。
なお、昨年(2017年)発売した現行モデル「ブラウン」と「ホワイト」は、5月以降も引き続き販売される予定です。
韓国と日本、間取りの違い
日本でも注目度の高いLG stylerですが、クローゼット型なので「置き場所がない」という声をよく聞きます。しかし、韓国ではヒットしており、発売以来、売れ続けてるとのこと。韓国の一般家庭ではどのように置かれているのか、気になりますよね。そこで、4人家族の一般家庭にお邪魔し、取材させていただきました。
お邪魔したのはLGエレクトロニクスで働きながら、夫と2人の子供と暮らすナ・ジュヨンさんの自宅です。韓国ではごく一般的な間取りのマンションとのこと。日本でいうと3LDKの109平米で、トイレが2つあります。廊下がなく、玄関に入るとすぐにLDKに続いており、オープンな間取りとなっていました。
驚いたのは、家電がどれも大きいこと。リビングには、日本では見かけない据え置き型のエアコンがありました。PM2.5が深刻な韓国では空気清浄機も日本のものとは比較にならない大きさです。
キムチ専用庫を備えた冷蔵庫も、836Lと大容量。冷蔵庫を置く場所は、あらかじめ広くとられていました。日本の一般的な冷蔵庫置き場では入らないサイズですが、このサイズ感もめずらしくないとのことです。
洗濯機置き場は独立した部屋となっており、そこにも大きな2層タイプのドラム式洗濯機が置いてありました。
LG stylerは書斎の横にあり、掃除機と一緒に置いてありました。すぐ後ろにはウォークインクローゼットがあり、衣類をケアした後、すぐにしまえるような動線となっています。
韓国の住宅事情は日本よりもゆとりがあり、家電を置くスペースがあらかじめ大きくとられています。家電がどれも日本よりも大きめですが、使いやすい場所に置けるスペースがあることに驚きました。こういった間取りであれば、大型家電も置きやすいのかもしれません。
ナ・ジュヨンさんはLG stylerについて「韓国ではPM2.5が深刻な問題になっています。小さな子供がいるので、PM2.5を取ってくれるLG stylerを活用しています。衣類を掛けておくだけで手間がありません。クリーニングに出す時間もあまりとれない共働きなので、助かっています」と語りました。