2018年4月11日から13日まで、ポートメッセなごやにて開催されている「ものづくりワールド2018」においてリコージャパンは、同社が日本の販売代理店として設置の段階からサポートしている「HP Jet Fusion 3Dプリンタ」、および独Envision TECの3Dプリンタ「Perfactory 4 LED standard XL」の展示を行っている。
Jet Fusion 3Dプリンタは、HP初の3Dプリンタ。HP独自の3D造形技術技術(HP Multi Jet Funsion テクノロジー)により、Rapid Prototyping(試作)はもちろんのこと、Direct Manufacturing(最終製品のダイレクト生産)も実現する。
Multi Jet Fusionの造形プロセスは、以下の通り。
- 造形材料(熱可塑性樹脂)を敷く
- 溶融促進剤、表面層食材を高速噴射する
- 熱を加えて樹脂を溶融し、微細な造形をコントロールする
- 1~3を繰り返す
このサイクルを高速で繰り返すことで、従来の3D造形方式と比べて格段の生産性と最終部品に必要な靭性と郷土、耐衝撃性に優れた製品の造形を可能にしている。
一方のPerfactory 4 LED standard XLは、Envision TECの独自技術によって、高精細かつ積層痕のない滑らか高品質を実現し、設計開発効率を向上させるもの。従来、課題となっていた造形後の製品のギザつきがなく、なめらかな造形がなされることが特徴だ。
造形材料には、UVで硬化する液体樹脂を用いる。樹脂の下からLED光線を当て、一層ずつ造形していく。プロジェクターで1度にXY方向の樹脂を露光し硬化させる方式のため、レーザー露光方式よりも早い造形スピードを実現する。
ブースには、この3Dプリンタによってつくられた製品、および従来法でつくられた製品も展示されており、その表面の滑らかさを確認することができる。