これまで、KDDIやソフトバンクは、ファイル添付などに対応したMMS(マルチメディアメッセージングサービス)を提供してきたが、ドコモはMMSをサポートしておらず、キャリアが違っても写真・動画が送れる公式メッセージサービスは存在しなかった。今回、RCSに対応した+メッセージを提供することで3社のユーザーが電話番号だけでファイルのやりとりが可能になった形だ。
対応するOS・端末は、Android 4.4以上のスマートフォン・タブレット、iOS 9.0以上を搭載するiPhone、iPad。
利用には専用の「+メッセージ」アプリが必要で、ドコモは公式サイトから、KDDIはau Marketから、ソフトバンクはGoogle Playからのダウンロードで提供。KDDIはSMSアプリ、ソフトバンクはソフトバンクメールアプリを置き換える。ドコモのみSMSアプリと+メッセージアプリが共存するという。
SMSは「+メッセージ」の中で継続提供
+メッセージアプリは電話帳のデータを読み込んで利用者(送信先)を表示できる。この表示では、+メッセージアプリを相手がインストールしているかどうかが、アイコンで表示される。
+メッセージアプリをインストールしている利用者には、+メッセージで送った文字がそのまま届くが、持っていないユーザーにはSMS/MMSでの送信となる。+メッセージアプリは、+メッセージとSMS/MMS両方のクライアントになり、+メッセージアプリ内で+メッセージとSMSが共存することになる。
なお、現時点で+メッセージアプリ以外のRCS対応アプリでは+メッセージの送受信はできないという。
利用料金は、データ容量あたりのパケット通信料が必要となり、従来のSMSなどのように1回ごとの通信料は必要なくなる。従来のSMSを送受信する場合は、これまでと同様の料金となる。