さて本題です。1カ月使ってみて、M Z-01Kの気に入っているところ、不満なところをお伝えしましょう。

【Good】大画面は正義

開いて使えば約6.8インチとなる大画面ディスプレイは非常に快適です。約6.8インチというとあまり大きく聞こえないかもしれませんが、縦×横のサイズで比較すると、約6.3インチのGalaxy Note8が実測約144×70mm(約10,080平方ミリメートル)、M Z-01Kが実測約114×132mm(約15,048 平方ミリメートル)で面積は段違いです。酔っぱらって焦点が合いにくくなった眼でもラクに文字を読めますよ。

  • 左がGalaxy Note8、右がM Z-01K。文字の読みやすさは段違いです!

【Good】意外に綺麗なカメラ画質

カメラ画質は満足感が高いです。端末の構造上2,030万画素のイメージセンサーをアウトカメラとしてもインカメラとしても利用できるのは、コスト的にも有利ですね。実際に撮影される写真の色調も自然です。カメラ唯一の不満点は光学式手振れ補正を搭載していないこと。そのため暗所では手振れを防ぐためかISO感度が高く設定され、ノイズが目立ちます。光学式手振れ補正機構を搭載してもひとつで済むのですから、次期モデルではぜひ採用してほしいですね。

  • これはオートで撮影した写真です。シャッター速度:1/2224、絞り:f/1.8、ISO感度:101、測光方式:Center weight。明るい環境では2030万画素ならではの高い解像感を得られます

【Good】ストレスのないレスポンス

M Z-01Kの動作は非常に機敏です。たとえば右画面でYouTube動画を再生したままでも、左側の画面でブラウザを特に遅延なく操作できます。上画面でYouTube動画を、下画面でNetflixの動画を再生することも可能です。2画面端末の処理速度に不安を感じている方もいるかもしれませんが、M Z-01Kのスピードに不満を感じる局面は当面ないでしょう。

  • 上画面でYouTube動画を、下画面でNetflix動画を再生してみました(画面部分にモザイク処理を適用しています)。このような視聴スタイルが実用的かどうかは別にして、特に目立った遅延は感じられません

【Bad】Suicaが使えないこと

最大の不満は前述のとおりSuicaが使えないこと。これに尽きます。

【Bad】大画面モードでホーム画面を回転できない

Suica以外はほぼ満足しているM Z-01Kですが、使い勝手の点でストレスを感じている仕様があります。それは大画面モード(2画面を1ディスプレイとしてコンテンツを全体に表示させるモード)でホーム画面を回転できないこと。本製品を使うにあたって、大画面モードを縦で使うか、横で使うかは悩ましいポイントですが、ワタシは基本的に横スタイルで利用しています。

大画面モードを縦スタイルで使うと、ディスプレイの境目で文章がすべて左右に分断されてしまうので、正直読みにくいです。その点、大画面モードを横スタイルで利用すれば、ディスプレイの境目は水平に入ります。これなら分断されてしまう行は1行のみ。上画面または下画面に目線を据えれば、境目はほとんど気にならなくなります。

しかし大画面モードを横スタイルで利用しているときにホーム画面に戻ると、ホーム画面が回転してしまっているので、端末を縦スタイルに持ち直す必要があります。M Z-01Kは1画面(通常モード)だとホーム画面が縦、横に回転するのに、大画面モードだとなぜか回転しないんですね。画面の比率の都合でこのような仕様になっている可能性がありますが、個人的に非常に不便に感じているので、ぜひアップデートなどで修正してほしいところです。

  • 大画面モードを縦スタイルで利用すると文章全体がディスプレイの境目で左右に分断されます。中央の文字が読みにくいですね

  • 大画面モードを横スタイルで利用すれば、行と行の間にディスプレイの境目を配置させることも可能です

  • 大画面モードを横スタイルで常用しているワタシは、ホーム画面に戻るたびに持ち直しを余儀なくされています