インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月15日、訪日外国人や一時帰国者向けのデータ通信サービス「Japan Travel SIM」を発表した。4月2日から提供を開始する。IIJがフルMVNOとして提供する初のコンシューマー向けサービスとなる。
フルMVNOとは、通常キャリアが管理している、SIMカードと携帯電話サービスの加入者を紐付ける情報(加入者管理情報。HLR/HSS)を、MVNOが管理するというもの。これにより、MVNO独自のSIMカードが発行可能となる。Japan Travel SIMも、IIJが発行する独自のSIMカードだ。
Japan Travel SIMは、高速通信ができるデータ通信容量を含んだ、プリペイド型のSIMカード入りパッケージ。マルチサイズSIMで、標準SIM、microSIM、nanoSIMに対応する。SIMフリー端末やWi-FiルーターにSIMカードを挿入して本体の設定を行うと、日本でデータ通信が行える。利用期間は初回通信日より30日。
データ通信容量は1.5GBと3GBを選べ、利用期間内であれば通信容量の追加も可能だ。IIJmioクーポンカードを使うと、500MBが1,500円(非課税)、2GBが3,000円(非課税)で購入できる。通信速度は、下り最大788Mbps、上り最大50Mbps。価格はオープンで、ビックカメラでの販売価格は1.5GBが1,850円(税別)、3GBが2,800円(税別)。
IIJは3月15日に発表会を開催。発表会の様子とサービスの詳細は追ってお伝えしたい。