ヤフー(Yahoo! JAPAN)の米国現地法人「Actapio(アクタピオ)」は、2018年3月より、米ワシントン州に約1600ラック規模の新たなデータセンターの建設を開始したと発表した。
建築面積は約9,300㎡、敷地面積は約180,400㎡で、空調方式は直接蒸発式外気冷房(100%外気空調)だという。
Actapioは、Yahoo! JAPANとして初の海外のデータセンター(200ラック規模)を2014年12月から米ワシントン州で稼働を開始し、主にYahoo! JAPANのマルチビッグデータ分析等に利用してきた。
米ワシントン州にデータセンターを設置することで、電気代が日本と比べて6分の1程度に抑えられ、大幅なコスト削減を実現するとともに、BCP(事業継続計画)の強化にもつながっているという。
また、サーバやデータセンター等のハードウェアの設計図を公開・共有し効率化を図るプロジェクトである「Open Compute Project(OCP)」のコミュニティと密に連携でき、最先端の情報にもとづくデータセンターの設計・運用が可能だという。
Yahoo! JAPANでは、2018年度から新たな挑戦として、「スマートフォンの会社」に加えて「データの会社」になることを目指し、今回、Actapioが既存のデータセンターよりも規模が大きく、海外で2番目となるデータセンターの建設を進めることで、マルチビッグデータ活用の処理基盤をさらに強化し、保有する様々なビッグデータ分析に活用していくという。