では気になるソフト面での使い勝手はどうか。
スペック的にはCPUがMediaTek MT6750T(オクタコア、1.5GHz)で、内蔵メモリが4GB……となっているが、そんな数字を見せられてもよくわからないので、実際に操作してみよう。
画面は出せないが、とある3Dアクションゲームで遊んでみたところ、iPhoneよりは明らかに動きが遅く、しかしゲームにならないというほどではないといったレベルだった。動きの少ないカジュアルなゲームなら問題なく遊べそうだが、スマホゲームでもシビアな操作が求められるタイトルはちょっと厳しいかもしれない。
それ以外の動作は問題なく、文字入力もATOKなのでやりやすい。ただ、iPhoneユーザーからすると、スクロールにほんのわずかな引っかかりを感じる。
この感覚に対して何を思うかは、今までどの端末を使ってきたかにもよるだろう。iPhoneやハイエンドAndroid端末から乗り換える場合はちょっと気になるかもしれない。
画面超きれいじゃん
一方で、感心させられたのは「ZenFone Max Plus」のディスプレイの美しさだ。画面サイズは5.7インチ、解像度は2,160×1,080ドット。ハイエンド端末に勝るとも劣らない高精細さである。
ディスプレイは本当にハイエンド端末と遜色ないレベル。iPhone Xと並べて鑑賞してみたが、筆者が大雑把な性格だということを抜きにしても、ほとんどの方には同レベルだと感じられるはずだ。
むしろデフォルトでの発色の傾向(どちらが悪いというわけではなく、好みの違い)の方が大きな違いだと感じる。植物の緑などを見ればよくわかるが、iPhone Xは明らかに暖色寄りで黄色が強く、「ZenFone Max Plus」は寒色寄りで青が強い。
カメラとバッテリーは普通かな
もう1つ、「ZenFone Max Plus」の売りはバッテリーの容量だ。4,130mAhと非常に大容量で、かなり期待が持てる。
……のだが、使ってみた印象としては「悪くはないけれど、数字ほどの持ちの良さを感じない」といったところ。いや、悪くはないのよ。悪くはないのだけど、普通に使いながら残量をチェックすると「あれ、普通にバッテリーが減っている?」と感じたのだ。期待感が大きすぎたのかもしれないし、何か設定に関係しているのかもしれない。今回はデフォルト設定のまま使ったので、問題はないと思うのだけど。
最後にカメラ機能。「ZenFone Max Plus」は最近流行りのデュアルレンズを搭載していて、1つは標準的な画角、もう1つが広角に対応している。
デュアルレンズは各社考え方が分かれるところで、1つを望遠レンズとする機種もあれば、2つのレンズで1枚の高画質な写真を撮ることに徹する機種もある。
その点、「ZenFone Max Plus」は広角と超広角で、旅行先なんかで広く景色を撮りたい用途にぴったりだ。スマホのカメラの使われ方を考えると、理にかなっている気がする。
画素数はメインカメラが1600万画素でサブカメラが800万画素。ここはまぁ普通のスペック。画質については特筆すべきことはなく、悪くはないけれど、値段なりという印象。明るい場所はいいけど、暗所の画質はそこそこ。4K動画も撮れない。