米Twitterがスパムなど詐欺的な行為を防止するために設けた複数アカウントとTwitter APIの制限について、米国時間の2月21日に変更の影響について説明した。複数アカウントでの同じようなアクションが規約違反と見なされるので、複数アカウントを使い分けているユーザーや、複数アカウント機能をアプリに実装している開発者は注意が必要だ。

米国でフェイクニュースが社会問題となり、その拡散を助けているという批判を受け、Twitterは今年1月に一昨年の米大統領選に影響を与えたロシアの広告企業に関する調査結果を公表。また、詐欺的な行為を防止し、情報品質を改善するために、複数アカウント利用の制限を含むサービス規約の見直し、開発者プログラムの改善に乗り出していた。

21日に公開したブログ記事「Automation and the use of multiple accounts」において、変更後は以下の3点が違反になると、ユーザーや開発者に注意を促している。

  • 同じような内容または似ていると見なされるようなコンテンツを、同時に複数のアカウントに投稿。
  • 複数のアカウントから同時に、リツイート/いいね/フォローといったアクションを行う。
  • アプリを承認したアカウントにおいて、同じような内容または似ていると見なされるコンテンツを投稿したり、リツイート/いいね/フォローといったアクションを行う自動化。

複数のアカウントへの同じような内容の投稿は予約して投稿時間をずらしても同時と見なされる。複数のアカウントへの表示にはリツイートを用いるようにTwitterは勧めている。ただし、ボットで自動化したリツイートはAutomation Rulesで禁じられている。

この変更に伴って、21日から「TweetDeck」で複数のアカウントを選択してリツイート/いいね/フォローといったアクションを行えなくなった。複数アカウントへの同時アクションをアプリやサービスに実装している場合は、3月23日までに新しいポリシーに従うように変更しなければ、アカウントの凍結を含む強制的な措置の対象になる。