宇宙航空研究開発機構(JAXA)とソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)、ソニーの3者は2月8日、将来の衛星間または地上との大容量データ通信の実現を目指し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」を用いて長距離空間光通信の軌道上実証を実施する契約を締結したことを発表した。
これまで、3者は、2016年よりJAXA宇宙探査イノベーションハブとソニーが光ディスク技術を利用した精密指向制御技術による長距離空間光通信技術の基盤研究を、2017年からソニーからソニーCSLへと委譲され、JAXA宇宙探査イノベーションハブと共同で長距離空間光通信の技術確立と光通信モジュールのフライトモデル開発が進められてきた。
今回の契約に基づき、3者は2018年度後半に「きぼう」を利用した軌道上における動作実証および性能確認を実施する予定としている。具体的には、「きぼう」船外実験プラットフォームにある実験ポートの1つを使って、JAXAが開発した船外実験ポート向けのアダプタ(i-SEEP)に光通信モジュールを取り付けて行う予定だという。