MAXON Computer
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このレンジのCPUで、Gレンダリングソフトを動かす意味はほとんどないのだが、あくまでも目安ということで一応CineBenchの結果も紹介する。内蔵GPU(グラフ11)だが、Single CPUだとこれはきれいに性能通りだ。

  • グラフ11:CineBench R15 Rendering(Int GPU)

ところがMulti CPUだとSMT対応のRyzen 5 2400Gが大きく性能を伸ばすが、それでもCore i5-8600Kには届かない。AMDもSMTによる性能改善は最大30%程度としており、4コア×130%=5.2コア相当に(理論上は)なる計算だが、物理6コアのCore i5-8600Kに届かないのはしかたない。

面白いのはGeForce GTX 1080を使った場合(グラフ12)で、内蔵GPUによるメモリアクセスがない分高速化されるかと思ったら、Ryzen 3 2200GのSingle CPUなどむしろ性能を大きく落としており、トータルでみてもほとんど差がない。むしろ外部GPUを使うことで割り込み管理のオーバーヘッドが増えたということだろうか?

  • グラフ12:CineBench R15 Rendering(Ext GPU)

OpenGLのレンダリング(グラフ13)で、GeForce GTX 1080を使う場合はもろにCPU性能(それもSIngle Thread性能)そのままという感じだが、内蔵GPUを使った場合は、意外にもCore iシリーズのIntel UHD Graphics 630が健闘している。とはいえVega 11のRyzen 5 2400Gが最高速なのは流石といったところ。

  • グラフ13:CineBench R15 OpenCL Shading