レノボ・ジャパンが2月1日、法人向け新製品発表会を開催し、ThinkPadシリーズ14機種、ドッキングステーションなどの周辺機器6製品などを発表。多数の製品を一堂に展示しました。製品名と最小構成販売予定価格の一覧は文末を参照のこと。

  • 12.5型の「ThinkPad X280」

    日本のユーザーの声を強く反映した12.5型の「ThinkPad X280」

働き方に合わせて選べる豊富なラインナップ

今回発表された製品は、1月19日に発売された「ThinkPad E580」「ThinkPad E480」の2機種以外は、いずれもCES 2018でお披露目されたプロダクトだ。かなり数が多いので、ラインナップを整理し、ThinkPad Xシリーズ中心に発表会会場で気になった製品を紹介します。

なお、いずれも法人向けの受注開始日は2月1日。Web販売開始は「ThinkPad X280」「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad T480s」「ThinkPad X1 Yoga」「T480」が2月9日、「ThinkPad X1 Tablet」が3月中旬予定で、ほかはすべて2月中旬の予定となっています。

ThinkPadでは主に持ち運びの頻度によって、5つのタイプに分けたターゲットユーザーを想定しています。フィールドワーカー、モバイルワーカー、ハイブリッドテレワーカー、インターナルワーカー、プロフェッショナルの5つのタイプの中でさらに性能やバリューなど、重視するポイントに応じてラインナップをそろえる形です。

  • ThinkPadシリーズのラインナップ

    ThinkPadシリーズのラインナップごとのターゲットユーザーを示した図。ピンクの丸はLTE対応を表します

今回は、プロフェッショナルを除く4つのタイプに含まれる製品が発表となりました。以下、製品名に(新)と付くのが新機種です。

フィールドワーカーは、屋外や工場内などでPCを持ち歩き、デバイスをPCとしてもタブレットとしても利用、たまにペン入力が必要となる環境で働く人を想定しています。このカテゴリーに分類されるのは、「(新)ThinkPad X1 Tablet 2018年モデル(以下、X1 Tablet)」と「Lenovo MIIX 320」。

  • 髙橋氏は、第二電電創業時からのメンバー

    ThinkPad X1 Tablet

モバイルワーカーは、薄型軽量を重視、出張が多い人や外出先での仕事が多い、PCを日々持ち歩く人向けのカテゴリーです。「(新)ThinkPad X1 Carbon 2018年モデル(以下、X1 Carbon)」「(新)ThinkPad X280(以下、X280)」「(新)ThinkPad X380 Yoga(以下、X380 Yoga)」「Lenovo MIIX 520」が含まれます。

  • ThinkPad X1 Carbon

    ThinkPad X1 Carbon

  • ThinkPad X380 Yoga

    ThinkPad X380 Yoga

ハイブリッドテレワーカーは、基本的には社内業務をメインとしつつ、外出先でも業務する機会のある人や、社内の会議室をはしごするような働き方の多い人が、このカテゴリーになります。ここは「(新)ThinkPad X1 Yoga 2018年モデル(以下、X1 Yoga)」「(新)ThinkPad T480s(以下、T480s)」「(新)ThinkPad T480(以下、T480)」「(新)ThinkPad L380/Yoga(以下、L380/Yoga)」です。

  • ThinkPad X1 Yoga

    ThinkPad X1 Yoga

  • ThinkPad T480s

    ThinkPad T480s

インターナルワーカーは、自席での利用がメインながら、働き方改革の流れを受けて、月に何度か自宅やコアワーキングスペースなどからテレワークで業務するためにPCを持ち出したい、そんなタイプのカテゴリー。「(新)ThinkPad T580(以下、T580)」「(新)ThinkPad L580/480(以下、L580/480)」「ThinkPad E580/480」「ThinkCentre Desktop」が入ります。

  • ThinkPad T580

    ThinkPad T580

  • ThinkPad L580

    ThinkPad L580

最後のプロフェッショナルは、今回の発表では新製品がありませんが、「ThinkStasion ws」「ThinkPad Pシリーズ」となります。

ユーザビリティやセキュリティを向上する取り組み

ユーザビリティ面では、LTE対応製品が2017年の5機種から10機種に拡充したほか、本体の軽量化につながるアンチグレアのインセルタッチ(In-cell Touch)対応製品も3機種から7機種に増加しました。さらに2018年モデルではUSB Type-Cを全面的に採用しています。

セキュリティ面では、Webカメラに物理的なカバーを付け、手動で開閉できる「Think Shutter」をX1 Carbon、X280、X1 Yoga、T480s、T480、T580の6機種で採用。IRカメラ対応製品を拡充し、画面の前から人がいなくなったときの自動ロックに対応しました。また、指紋センサーは生体の指紋かどうか見分けるようになり、成りすましの指紋は偽造と判断してシャットアウトする仕様になっています。

  • Webカメラの「Think Shutter」

    Webカメラの「Think Shutter」。レンズを開いているところ。写真はX1 Carbon

  • Think Shutterでレンズを隠している状態

    Think Shutterでレンズを隠している状態。物理的かつ非電動なので、もし遠隔操作されても勝手に開閉されません

マネージアビリティ(管理制)に関しては、アクセサリー類の共通化などを更に推し進めています。

  • 指紋センサーはセキュア性能を向上

    指紋センサーはセキュア性能を向上。偽造した指紋を見抜きます。写真はX280