今回発表の中で、特に注目したいのは、モバイルワーカーカテゴリーに入るX280とX1 Carbonです。主な仕様はそれぞれ別記事を参照してください。X280、X1 Carbon。
X280は、開発に日本のユーザーの声を強く反映したという、痒いところに手が届く12.5型のコンパクトモデル。軽量薄型ボディで、最大15時間のバッテリー駆動を実現しています。
X1 Carbonはカーボンファイバー採用で堅牢かつ軽量なボディを持つモデル。13型のフットプリントに14型ディスプレイの使いやすさを備え、重量は1.13kgとなっています。
本体サイズと重量は、X280がW307.7×D209.8×H17.4/17.8mm、1.13/1.26/1.27kg。X1 CarbonがW323.5×D217.1×H15.95mm、1.13kg。X280の本体サイズや重量に複数の表記があるのは、液晶の種類やタッチ対応、キーボードのバックライトの有無、ThinkShutterの有無などが選べるためです。
本体サイズはX1 Carbonのほうが幅が15.8mm、奥行きは7.3mmだけ大きいことになります。フットプリントの差は約1.15c㎡となります。ところが、画面サイズはX280の12.5型に対して、X1 Carbonは14.0型。インチなので分かりにくいですが、面積にすると実に108.31c㎡もの差になります。見れば一目瞭然に大きさが違います。
画面解像度はX280がモデルにより1,366×766ドット、もしくは1,920×1,080ドット。X1 Carbonがモデルにより1,920×1,080ドット、もしくは2,560×1,440ドットとなっています。
筐体刷新でシャープになったX280
画面だけ見るとX1 Carbonの優位性が際立ちますが、X280はカーボン繊維とガラス繊維のハイブリット材料を採用し、X1 Carbon同等の重量で高い堅牢性を確保。48Whのバッテリーを内蔵し、約15時間のバッテリーライフや急速充電に対応します。満員電車などの耐圧性が気になる環境に持ち込んだり、出張で新幹線の中で使うといった際に小回りの効いた使い方が期待できそうです。
また、本体底面のスクリュー(ネジ)を従来機であるX270の8個から5個に削減して保守性を向上したほか、キーボードはユーザーの交換可能部品(CRU)となっており、別途交換キーボードを購入して簡単な作業で取り替えられます。キータイプの感触などにこだわる人は是非利用したいところ。
正当進化のX1 Carbon
一方、コンパクトなのに大画面なX1 Carbonは、500nitという高輝度なHDRディスプレイ(2,560×1,440ドット)の選択も可能。10点マルチタッチ対応モデルも選択でき、画面の見やすさや使い勝手を重視するユーザーならX1 Carbonをベースに構成を考えたいですね。
標準で360度集音マイクを搭載しており、ハドルルームなどで少人数でオンライン会議に利用したり、テレワークで会議に参加といった用途にもピッタリです。
X1 Carbonを始め、X280、T480s、T480、T580、L480、L580の7機種は、新しい3種類のドッキングステーションにも対応します。PCの下に置いて、バーをスライドするだけの2ステップで複数の周辺機器を一括で接続できるので、自宅や職場のデスクなど長時間じっくり作業したい環境に用意したいものです。
特に「ThinkPad ハイブリッド USB Type-C/Type-A ドック」は、USB Type-CドックにUSB Type-A変換アダプタを同梱し、USB Type-CとType-Aの機器が混在する環境で威力を発揮します。
このほか、ThinkPad用のアクセサリーとして、自動車のシガーソケットに挿して使えるトラベルDCアダプターも展示されていました。