次に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 2.0.6485.19676」でパフォーマンスを計測してみた。転送速度の測定では、860 EVO 1TBのシーケンシャルリードが504.29MB/秒、シーケンシャルライトが483.62MB/秒、850 EVO 1TBのシーケンシャルリードが499.99MB/秒、シーケンシャルライトが456.00MB/秒。860 EVO 1TBのほうが、リード、ライトともにやや高速であった。
IOPSの測定では、860 EVO 1TBの4KB 64Threadランダムリードが8万4879IOPS、4KB 64Threadランダムライトが7万2297IOPSなのに対し、850 EVO 1TBの4KB 64Threadランダムリードは8万3804IOPS、4KB 64Threadランダムライトが7万930IOPS。こちらも860 EVO 1TBのほうがやや高速だ。
AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。
860 EVO 1TBのファイルコピー時の転送速度は、ISOが963.52MB/秒、Programが792.69MB/秒、Gameが632.85MB/秒。一方の850 EVO 1TBは、ISOが895.10MB/秒、Programが511.76MB/秒、Gameが614.66MB/秒となった。
ISOやGameも860 EVO 1TBのほうが高速だが、特に差が大きかったのはProgramであり、転送速度は860 EVO 1TBのほうが1.54倍も高速だった。
ファイルコピーにかかった時間も、860 EVO 1TBは1.77秒だったのに対し、850 EVO 1TBは2.75秒と大きな差がついた。AS SSD Benchmarkのファイルコピーテストの結果は、実際の使用感に近いとされており、860 EVOは実使用でのパフォーマンスを重視したチューニングとなっているのであろう。