説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『公共交通機関を使うときのお勧めアプリは?』という質問に答えます。
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電車やバスなどの公共交通機関で移動するときに便利に使えるアプリはいろいろありますが、定番といえばiOS 11に付属の『マップ』です。ほかのアプリを検討する前に、『マップ』でどこまでできるかを正しく把握したほうがいいのではないでしょうか? ほかのアプリとの間連携を考えると、iOSに標準装備されていることのメリットは大きいからです。
iOS 10.1のとき、『マップ』は日本の電車やフェリーなどの公共交通機関に対応した経路検索をサポートしました。乗り換え案内アプリ/WEBサービスで知られるジョルダンが情報提供することもあって、情報の信頼度は高いものになっています。これまで経路検索は「Googleマップ」が頭ひとつ抜けた存在でしたが、いまやiOSと密接に連携できる『マップ』のほうが使いやすい場面は多いかもしれません。
『マップ』は音声アシスタント「Siri」に対応しているので、「横浜駅から水道橋駅への道順は?」などと訊ねれば、時間/料金を考慮した適切なルートを案内してくれます。いちいち文字入力せずにすむのですから、声を出すことが気にならなければかなり力強い味方になるはずです。
Siriに時刻表の表示を命令することはできませんが、『マップ』で目的の駅名をタップすると、現在時刻から数本先の便を調べることができます。ターミナル駅の場合でも、路線ごとに上り/下りを確認できるので、困ることはありません。
さらにiOS 11では、路線バスの検索にも対応しました。電車の場合と同様に、『マップ』でバス停のアイコンをタップすると、そのバス停の時刻表を確認できます。休日/週末ダイヤに対応するほか、路線図を表示することもできるので、『マップ』だけで用が足りてしまうことも多いはずです。