説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ウィジェットに「アクセスを許諾」のメッセージが表示されます!?』という質問に答えます。

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ロック画面または先頭のホーム画面からさらに左側を表示(右フリック)すると現れる「TODAY」画面には、アプリの一部機能を利用できる「ウィジェット」を表示しておくことができます。ウィジェットに対応するかどうかはアプリ次第ですが、アプリを起動することなく最新の情報をチェックできるため、ニュースや天気予報、交通情報などを表示するアプリに活用されています。

ウィジェットは、いわばアプリの機能を呼び出す"補助アプリ"です。アプリとともに配布されるためユーザにはその一部に映りますが、機能拡張(TODAY Extension)という形で開発される独立した存在です。通常のアプリとは異なり、キーボードを利用できない、シングルタップで完了できる機能を割り当てる必要があるなどの制約が設けられているため、実現できる機能が限られることも特長です。

ウィジェットに「アクセスを許諾」のメッセージが表示されるとのことですが、それもTODAY Extensionであるがゆえの制約です。ログイン/サインインが必要なアプリの場合、ウィジェットはユーザーに対しその事実を告知し承認を得ることとアプリ開発のガイドラインに示されているのです。

確かに、TODAY画面はパスコード/指紋/顔による認証なしに見ることができますから、ホテルの予約情報や通販で購入した商品の配送情報などをノーチェックで表示するには問題があります。アクセスを許諾するウィジェットは、そのような微妙な部分に配慮していると考えることもできるでしょう。

ところで、天気予報や株価情報のウィジェットを有効にしていると、TODAY画面下部に情報提供元が表示されます。この仕様も、ウィジェットに表示されるコンテンツの権利関係に配慮したものといえるでしょう。なお、情報提供元の文字列は、ウィジェットを無効化すると消えます。

  • ログイン/サインインが必要なアプリの場合、ウィジェットはユーザーに対しその事実を告知し承認を得なければなりません