説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「ウィジェット」ってどこが便利なの?』という質問に答えます。

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iPhoneでは、iOS 8から「ウィジェット」が本格的にサポートされました。それ以前は『天気』や『株価』など、iOSに標準装備のアプリのいくつかが対応するのみでしたが、iOS 8からはサードパーティー製アプリもウィジェットを自由に活用できます。

ウィジェットは、アプリの一部機能を通知センターで利用可能にするしくみです。ニュース系アプリならば最新ニュースの見出しとリンクを、メール/SNSアプリならばよくやり取りする相手のアイコンを表示する、といった具合に「アプリへの導線」として機能します。よく使うアプリのエッセンスを表示する機能、とでもいえるでしょうか。ただし、どのアプリでも利用できるわけではなく、ウィジェットに対応したアプリに限定されます。

iOS 10からは、Siriの画面(左端のホーム画面から右スワイプすると現れる画面)またはロック画面を右スワイプする画面にも、ウィジェットを表示できるようになりました。通知センターの内容は消すことができますが、Siriの画面とロック画面のウィジェットは常駐型で、登録を外さないかぎりは表示され続けます。

このように、常駐型のウィジェットが表示されている画面を見れば、最新ニュースやメール/SNSにすばやくアクセスできます。ロック画面でも表示できますから、いちいちロック解除せずにアプリの最新情報を確認できるところがポイントです。

並び順など表示形式を自由にカスタマイズできる点も、ウィジェットの便利さといえるでしょう。Siriの画面をいちばん下までスクロールし、「編集」ボタンをタップすれば、ウィジェットとして利用可能なアプリを一覧できます。画面への追加/削除や並び替えも、ボタンをドラッグするなどして直観的に操作できます。

アプリの一部機能をまとめて表示する「ウィジェット」は、表示/非表示や並び順を自由にカスタマイズできます