想定されるのは、生体認証の方式を巡っての選択だ。
T1プロセッサを採用したMacBook ProのTouch Barモデルには、Touch Bar部分の右端にガラスで指紋センサーが埋め込まれたボタンが用意されており、ここに指を当てればログインやパスワード認証、Apple Payの支払いなどを行える。
Touch IDは2013年発売のiPhone 5sに初めて搭載され、その後iPhone 7シリーズまでのiPhoneと、iPadシリーズ、そしてMacBook Proに採用された生体認証となった。いずれも、Apple製のプロセッサのセキュアエレメントを活用し、指紋データを端末内で管理する仕組みを採っている。
MacBookシリーズにおいて、12インチのMacBook Pro、13インチのMacBook Air、Touch Barを搭載しない13インチMacBook Proでは、Touch IDが採用されていない。こういった例外はあるが、デスクトップ型のMacについてもProモデルでは生体認証を採用するラインアップを揃えていくと考えて良いだろう。
となれば、iMac Proにも、生体認証が備わってくる可能性が高く、iPhoneに採用されるAシリーズのチップが搭載される理由となり得るのだが、ではどこに指紋センサーを用意するのだろうか。AppleはiMac Proにスペースグレーの塗装を施したが、これに合わせるようにしてキーボードやマウス、トラックパッドについてもスペースグレーの暗いカラーリングを施し、キーボードについてはワイヤレスのテンキー搭載モデルとしている。もちろんWWDC 2017の段階では本体もアクセサリもプロトタイプだったと考えられるが、少なくとも展示されていたマシンのキーボードには、MacBook ProのようなTouch BarやTouch IDは用意されていなかった。もちろん、iMac Pro本体にも、そのような部位は存在しなかった。