Windows、PlayStationVita用ゲーム『剣が君』初の単独イベント「剣が君 百花繚乱の宴」が11月12日、埼玉・三郷市文化会館で行われた。出演は、九十九丸役の小野友樹、 螢役のKENN、黒羽実彰役の前野智昭、縁役の置鮎龍太郎、鷺原左京役の保志総一朗、鈴懸役の逢坂良太、徳川家光役の村田太志、服部半蔵役の青木瑠璃子。さらに、主題歌を担当するアーティストLasahも駆けつけた。今回は、昼公演「てんやわんや花嫁行列編」のレポートをお届けする。
『剣が君』は、Rejetが手がける和風伝奇アドベンチャーゲーム。町娘の主人公と、6人の侍たちが織りなすストーリーが人気を集め、2013年のシリーズ1作目発売から現在まで、多くのファンの支持を得ている。
イベントは、小野とKENNが歌うPC版オープニング主題歌「軌跡」のライブからスタート。幻想的な光の中で、情感たっぷりに聞かせる二人の歌声に、客席はうっとりしながらペンライトを揺らす。
続いて朗読劇へ突入し、早くも『剣が君』の世界に引き込まれる。途中、キャラクターたちが一人ひとり、会場のファンへ語りかける場面も。小野演じる九十九丸が「娘さん、元気だったか?」と問いかけたり、KENN演じる螢が「無茶だけはすんなよ」と優しく言葉をかけたりすると、ファンも大きな声でそれに応えていた。
朗読劇が終わり暗転すると、再びキャスト陣が登場し、オープニングトークへ。待ちに待った単独イベントの初開催に、キャストたちも興奮の様子だ。小野は「会えて嬉しいよ、娘さんたち! 今日は剣君ワールドを楽しみ尽くしたいと思います!」と気合いの入った挨拶。前野は黒羽実彰を意識して後ろ髪を結ったスタイリングで登場しており、こちらも気合い十分といった様子だ。
最初のトークコーナーは「剣が君てんやわんや番付」。イベントに先駆けてファンから投票を募ったキャラクターランキングの結果を、キャスト陣が予想するコーナーだ。
一つ目のお題は「学級委員長に推薦するなら誰?」。キャラクターの名前を回答するはずだが、小野、KENNチーム、前野、置鮎チームは、本コーナーで司会を務める「村田太志」と回答する。
一方、保志と逢坂チームは「左京」と回答。逢坂は「左京が委員長になると恐怖政治が生まれそう」と予想し、左京を演じる保志は「僕自身は、絶対委員長は任せられませんよ!」と豪語していた。こちらのランキングの結果は、6位が九十九丸、5位が鈴懸、4位が縁、3位が螢、2位が左京、1位が黒羽だそうだ。
続いての「ゴールデン番組でMCができそうなのは?」というお題に対しても、「村田太志」と回答する者が続出。村田の愛されキャラぶりが伝わってくる。こちらは、6位が黒羽、5位が左京、4位が鈴懸、3位が螢、2位が九十九丸、1位が縁という結果になったそう。
次のコーナーは「クイズ東海道の旅」。東海道の数々の宿場町にちなんだクイズが出題された。
「戸塚宿の名物とされていた謎の食べ物、◯◯豆腐とは?」という問題に対し、"小麦粉を使ったもの"というヒントを得た小野は「すべて小麦粉でできているから」と、グラタンコロッケバーガーと回答。また、「特殊なもの」というヒントの影響で前野は「ぱっぴー豆腐」と回答するなど、キャストたちは実に自由な回答を繰り広げる。
「初夢で見ると縁起がよいと言われる『一富士、二鷹、三茄子』。では四は?」という最終問題では、前野の隣に座っていた置鮎が「前野くん」と回答。「いい匂いがするもの」というヒントが出された上での回答だったため、「本当にいい匂いするの?」と前野に近寄り、香りを確認するKENNがいた。
トークパートが終了すると、冒頭で披露された朗読劇の続編へ。米問屋の花嫁行列に、主人公が花嫁代理で参加するというストーリーだ。後編では花婿の代理も必要となり、その座をかけた6人の侍の会話が、キャストたちによりいきいきと演じられた。朗読劇が終わると、ついにlLasahがステージに登場。伸びやかな声で「六花抄」を歌い上げる。
盛りだくさんの内容だったイベントもいよいよ終幕。最後のあいさつで置鮎が今後の展開への期待を口にすると、ファンからは大きな拍手が。また小野からは、過去に一度『剣が君』の単独イベントが企画されていたことが明かされた。「一度流れてしまって難しいのかなと思ったこともあったけれど、諦めず開催してくださったスタッフの方々にも大きな拍手をお願いします」との声に、会場中からはあたたかい拍手が沸き起こった。
『剣が君』は、2018年1月17日より、キャラクターソングシリーズ第三弾が発売決定。シリーズ全巻を購入すると、特典としてこのイベント内容をダイジェストで収録したDVDがもらえるそう。また、『剣が君』シリーズのスタッフが手がけるスマートフォンゲーム『剣が刻』の配信も予定されている。今後が楽しみな情報も解禁された、内容盛りだくさんのイベントであった。