NECパーソナルコンピュータは10月17日、「LAVIE」2017年秋冬モデルの発表会を開催した。カラーバリエーション含め13モデルをラインナップし、全46モデルでの展開となる。同日開催された発表会はA4ノート、特に新シリーズである15.6型の「LAVIE Note NEXT」(以下、NEXTシリーズ)の紹介にフォーカスした内容となっていた。

LAVIE Note NEXTの3モデル。左からNX850、NX750、NX550

NEXTシリーズは、同じ15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズの上位として位置付けており、最上位の「NX850/JA」、その下の「NX750/JA」、ミドルレンジの「NX550/JA」の3モデルを用意する。このうち「NX850」と「NX750」は、それぞれStandardシリーズの上位モデル「NS850」と「NS750」の後継機として展開。価格はオープンで、店頭予想価格はNX850が209,800円前後、NX750が199,800円前後、NX550が179,800円前後(いずれも税別)となる。

なお、NEXTシリーズの詳細は別記事「NECから次世代シリーズ『LAVIE Note NEXT』、削ぎ落としたデザイン特徴」を参照してほしい。

高性能、使い心地良さ、格好良さの3点に重点を置いて開発

NEXTシリーズの開発にあたって、NECパーソナルコンピュータでは「既存製品の延長では、ユーザーの所有欲が満たされず、積極的な買い換え促進につながらない」と反省。そこから「機能性」=高性能、「情緒性」=使い心地の良さ、「自己表現」=格好良さの3つを、NEXTシリーズの開発コンセプトとして掲げ、次世代ホームノートPCを再定義したという。

デザインに関しては、「紙の束」をイメージするシンプルな四角い形状、従来機比85%というフットプリントの大幅なコンパクト化、画面への没入感を引き上げるために画面とキーボード以外極力目立たなくするといった工夫を凝らした。

NX850(左)と従来機のNS750(右)との大きさ比較。フットプリントが小さくなった分、液晶の高さも随分小さく見える。しかし、液晶画面の大きさは同じ15.6型だ

ディスプレイヒンジは奥へ落とし込む機構で、画面を浮かび上がるように見せる効果を持つ。キーボード奥の従来スピーカーの配置されていたスペースはデザインをすっきりさせて、画面への没入感を高めている

使いやすさに関しては、長時間入力のストレスを低減するキーボードの打ち心地を向上。キーボードの裏に鉄板を入れ、27個ものネジで固定して、不快なたわみを排除。キートップを支える構造を見直して打鍵音を半減し、さらに印字面に高耐摩耗UVコーティングを施して長期間利用してもキートップの文字が消えにくいようにしている。

キーボード入力の快適さを追求。たわみや打鍵音なども低減している

ロゴはシンプルになり、キーボード下部の目立たない位置に。これも視線を画面に集中させるため、主張しすぎない配慮になっている

サインイン時の煩雑さを緩和するため、右側面に配置された電源ボタンにWindows Hello対応の指紋認証機能を搭載。パスワードを覚えなくても、スマートフォンライクに起動可能になった。

指紋認証を兼ねた電源ボタンは、画面への没入感の邪魔にならないよう右側面の一番手前の配置となった