アクアは11月20日、冷凍冷蔵庫の新製品となるSVシリーズを発表しました。定格内容積355L・4ドアのAQR-SV36G(11月22日発売)、定格内容積272L・3ドアのAQR-SV27G(12月6日発売)、定格内容積415L・5ドアのAQR-SV42G(12月中旬)です。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はAQR-SV36Gが16万円前後、AQR-SV27Gが14万円前後、AQR-SV42Gが18万円前後です。

直線を基調としたフォルム

カラーはどの機種もグロスブラウンとチタニウムシルバーの2色展開です。直線的なフォルムと落ち着いたカラーで高級感を演出します。デザインのアクセントとなっているのは、グリップハンドルです。遠目でみても印象深く、キラット光るグリップハンドルの金属部分は目をひきます。よく見るとブランド名であるAQUAの刻印が施されています。丸みを帯びたグリップハンドルは手にしっくりなじみます。最新の冷蔵庫は扉表面をフラットにしたデザインが主流なので、とても新鮮に感じます。

SVシリーズは2色展開です

グリップ部分が全体のデザインを引き締めます

定格容量272LのAQR-SV27Gは、耐熱100℃トップテーブルを採用しています。オーブンレンジを冷蔵庫の上におけるので、一人暮らしの部屋などにもうれしい機能ですね。

新製品は省エネ性能にも一工夫

AQUAブランドの冷蔵庫というと、これまでデザイン的にも機能的にもシンプルなつくりのものが多かったのですが、今回のSVシリーズは食材の鮮度を守る「旬鮮チルド」や、食品の冷凍焼けを抑制する「旬鮮フリーザー」(AQR-SV42Gのみ)を搭載しました。さらに、高効率インバーターコンプレッサーに加えて、AQR-SV42とAQR-SV36Gには真空断熱材を採用し、大幅な省エネ化を実現しています。

旬鮮チルドは、チルド奥の「HCS-Cフィルター」がポイント。このフィルターがドアの開閉時に外気中の水分を吸収し、冷却中にはフィルターに蓄えた水分を庫内に放出します。これにより、「スピード冷却」と「チルド内の湿度のコントロール」を実現し、食品の鮮度を守ってくれます。

チルドの奥の白い部分がHCS-Cフィルターです

チルドケースの高さは約15cmなので、大きなパックのヨーグルトや350ml缶を立てて収納することも可能です。肉や魚などをまとめ買いした時の収納にも重宝しますね。

霜を効率よく溶かして「冷凍焼け」を防ぐ

冷凍庫に食材を保存していると、食材のうま味や水分が抜けてしまうことがあります。これは、霜取り運転などによる冷凍庫内の温度変化により、食材から抜けた水分が霜となって表面に付着してしまうから。これが「冷凍焼け」と呼ばれるもので、冷凍焼けした食材はバサバサになったり、変色したりと、食べてもおいしくありません。

霜取り運転とは、冷却器などについた霜を溶かす運転のことです。アクアの旬鮮フリーザーでは、この霜取り時に暖かい空気が冷凍庫内へ入ることを防ぐ「アンチフロスト機能」を採り入れました。通常運転時に冷気を庫内に送り込んでいるファンを、霜取り運転時にはカバーします。風路を遮断することで、暖気が庫内に入り込むのを防ぐというわけです。

これにより、庫内の温度上昇を約5℃、抑制できるようになっています。また、暖気を無駄なく集中させて効率よく霜を溶かせるので、霜取り運転時間の短縮にもつながったとのこと。

アンチフロスト機能の仕組みです

写真ではわかりにくいのですが、写真左が「覆う前」、写真右が「覆った後」です。カバーによってファンのエアフローを制御します。スクリューの部分に注目すると、ファンカバーが動いているのが分かります

食材の表面に霜がついていないのがわかります

SVシリーズの発表会では、アクアの新ブランドコンセプト「満ちる365」の説明もありました。アクア トレードマーケティンググループ ディレクターの成田篤史氏は、新コンセプトの思いを次のように語ります。「アクアは立ち上げから5年経ちましたが、ブランディングが明確でないという声をいただくことがありました。今回、新たに『満ちる365』というコンセプトを掲げました。これは、皆さまの毎日が心身ともに充足して、心も満ちた生活を送っていただけるようにという思いを込めています」

AQUA新ブランドのコンセプトです

アクアは、暮らしにまつわる情報発信から意見交換を通じて「毎日自分らしく頑張る方々を応援する」というテーマのアンバサダーコミュニティ「希望のトビラ」プロジェクトを11月20日からスタートしています。Webサイトを訪れてみてはいかがでしょうか。