OKIは11月15日、鹿児島銀行とともに、営業店窓口で印鑑を使わずに預金の引き出し等を行う実証実験を11月下旬より開始することを発表した。

同実証実験は、営業店窓口においてこれまで印鑑で本人確認を行っていたものを、印鑑を使わない「印鑑レス」にすることで、顧客の利便性向上と本人確認業務の効率化を目指すもの。さらに、なりすましが困難な生体認証と、セキュリティ機能搭載QRコードを活用することで、これまで以上に安全かつ確実な本人確認の実現を目指す。

取引イメージ

「印鑑レス」取引の本人確認には、印鑑に代えて「生体認証(顔認証)」と「暗証番号」が用いられる。あらかじめ「生体情報(顔認証情報)」等のデータを暗号化してQRコードに格納したのちに、顧客のスマートフォンに保存。取引の際には印鑑を持参することなく、スマートフォンだけで窓口での本人確認ができるようになる。

OKIは、実証実験の結果をもとに、金融機関における「印鑑レス」取引の活用拡大の可能性を検討していくとしている。