ファーウェイ・ジャパンから10月に発売された「honor 9」は、フラッグシップ機に匹敵するスペックを採用しながら、ミドルレンジクラスの価格で購入できるAndroidスマートフォン。高級感あふれるデザインでユーザーの所有欲を満たしてくれる注目の端末だ。今回は、外観的な特徴から操作感、カメラ機能など、気になるポイントをチェックしていく。

今回レビューしたのは「グレイシアグレー」カラーのhonor9。このほかサファイアブルー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル専用)モデルが用意されている

3D曲面ガラスによる独特の色合いに驚く

端末を手に取ってみて、まず驚くのが背面の色合いが変化する様だ。honor9の特徴といえる3D曲面ガラスで滑らかなカーブを描くボディは、周囲の光に合わせて色合いがさまざまに変化する。今回レビューした端末カラー「グレイシアグレー」は、パッと見た感じ鏡面仕立てのクロームメッキ的な印象を受ける。

それが、屋外で使うと周囲の光や色によって青っぽくなったり赤っぽくなったりとイメージが変化して実におもしろい。長い間使っても飽きがこない優れたデザインといえるが、光によって多様に変化するので今回のレビューの撮影には苦労した。オンライン販売中心のモデルなので難しいかもしれないが、ボディの色と質感を知りたいならば実機に触れてみることをおすすめする。

3D曲面ガラスでデザインされた背面は、周囲の光や角度によってイメージが変化する

5.15インチ液晶を採用したコンパクトなボディは、ゆるやかにカーブしているため持ちやすく、ホールド感もバッチリだ。見た目よりズッシリとしており、高級感も感じさせる。もちろん、見た目のイメージに比べて重量感があるということで、実際の重量は約155gと重いわけではない。

コンパクトなボディを採用しており片手で快適に操作することが可能。ホールド感も優れていて使用中に落とす危険は少ないだろう

インタフェースを確認すると、右側面に電源ボタンと音量ボタン、前面下部に指紋センサーを搭載したホームボタンと、その左右に2つのボタン(基本はバックキーとタスクキーとして使う)を用意。底面にはヘッドホン端子とUSB-C端子が配置されている。Android OSのホームキー、バックキー、タスクキーを画面上ではなく物理キーとして用意しているのが特徴といえる。

右側面に電源ボタンと音量ボタンを用意している

前面下に指紋センサー付きのホームボタンを搭載。ボタンの形は見えないがその左右にもボタンが用意されている。底面にはヘッドホン端子も搭載