デンソーは、運転に必要な情報をフロントガラス越しに表示し、ドライバーに伝えるHMI(Human Machine Interface)製品として、表示サイズ約24インチの新型のTFT液晶ヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)を開発したことを発表した。同製品は、2017年11月に発売予定のレクサス新型「LS」に搭載される。

新型HUDによる表示イメージ

今回、同社が開発したHUDは、ドライバーから見て約3メートル前方に24インチの大画面を投影させることができるのが特徴。

これによりドライバーは、運転中に視線を大きく移動させることなく、直感的に必要な情報を得ることができる。車速や道路の制限速度といった基本的な情報に加え、車両周辺センサーやカーナビゲーションと連携することで、車両前方の歩行者をドライバーに知らせるための表示や、進行方向を矢印で表示する「レーンガイダンス」が可能となっている。

また、ドライバーの運転を妨げないように、各種表示の位置、色調などが配慮されているほか、高輝度表示の採用により日中でも高い視認性が確保されているという。

同社によれば、約24インチの表示サイズを持つHUDは、自動車用としては世界最大とのことだ。