そしてもう一つ、スマホとの併用でも意外なところで役立った。

それはゲームで遊んでいるときである。ものすごく細かい話で恐縮なのだが、筆者は「好きな音楽を聴きながらゲームをしたい」と思うことがよくあるのだ。

しかし、スマホゲームを起動するとゲームの音楽が鳴ってしまうため、一旦ゲームのオプションメニューなどから「BGM」の音量をゼロに調整し、その上でミュージックアプリを立ち上げて音楽をかけ、再びスマホゲームに戻る。あるいは最初から音楽を再生したままゲームを起動し、不協和音を我慢しながらオプションメニューからゲームのBGM音量をゼロにする――という手間が発生する。

この一連の作業が想像以上に面倒だったのだが、ウォークマンを使うようになってから解決した。そもそもウォークマンの方で音楽を聴いているのだから、スマホゲームはスマホをマナーモードにしたまま立ち上げればいいだけなのだ。実にスムーズ! ちょっとした手間といえばそうなのだけど、毎日の作業だったので改善できたのが嬉しかった。

操作性も良好。画面をスライドすることで各メニューにアクセスできる機能も

さらに、A40は側面の物理ボタンで曲送り、曲戻しなどが行えるし、別の曲に変える作業をするときもスマホの画面を切り替える必要がない。……いや、スマホとは本体が別なんだから当たり前なのだが、音楽もそれ以外の作業も全部スマホでやっていると、どうしても"今やっている作業を中断しないといけない"という瞬間が発生し、小さなストレスになっていたのだ。

物理ボタンの存在がありがたい

長々と細かなことを書いてきたが、要するに「音楽をBGM代わりに流しながらスマホで別の作業をしたい場合、BGMはスマホから切り離しておく方が快適」ということに気づいたというわけ。

音質云々も大事だけど、それよりもスマホからBGM部分を切り離すことの快適さを知ったのは発見だった。というか、昔はガラケーと音楽プレーヤーを併用していたわけで、その快適さは知っていたはずなのだけど。

おしゃれで、スマホより音質が良く、普段の装備に追加しても違和感がないほどコンパクトで、2万円台とお手頃価格 (重要)なA40。個人的には大いに"あり"であった。