最近のスマートフォンはケースを着けるのがもったいないと思えるような、美しいデザインをした製品も増えています。海外でスマートフォンを展開しているrealme(リアルミー)が2025年春の主力モデルとして販売中の「realme 14」シリーズもそんな製品です。しかも、デザインに特色があるだけではなく、本体の色が変わるという不思議な製品です。
美ボディー&色が変わるのは「realme 14 Pro+ 5G」「realme 14 Pro 5G」の2つのモデル。両者のモデル名は「+」の有無の違いだけですが、全体のデザインテイストは同様ながらも画面サイズやチップセット、カメラ性能に差があります。今回テストしたのは最上位モデルのrealme 14 Pro+ 5Gで、6.83インチディスプレイを搭載、チップセットにはミドルハイレンジのSnapdragon 7s Gen 3を採用しています。価格はインドで3万ルピー弱、約4万3,000円です。
本体のカラバリは、インドではグレイ、パープル、パールホワイトの3色。このうちパールホワイトは著名なデザインスタジオとコラボした仕上げで、天然の貝殻パウダーが練り込まれています。天然素材を使っているため、背面は1台1台の仕上げは細かく異なるとのこと。そして、独特のテクスチャの上に滑らかで光沢感ある輝きを生み出します。
スマートフォンの背面は写真を撮るときなどまわりの人にも気づかれる存在ですが、realme 14 Pro+ 5Gを使っているとあえて背面を見せたくなってしまうかも。そして温度に応じて色が変わるので、寒い冬など外に持ち出すのが楽しくなるかもしれません。
背面にはサーモクロミック(Thermochromic)顔料も配合されています。この顔料は温度によって内部の分子構造が変化し、光の吸収や反射特性を変えることで色が変化する特性を持っています。16度で色の変わる顔料を使っているため、このように氷水に浸けると背面に青いテクスチャが浮かび上がってきます。なお、温度が16度以上になると色は消えて元のデザインに戻ります。外観を変えるアクセントとして使えますし、温度センサーのような使い道もありそうです。
realme 14 Pro+ 5Gの本体サイズは163.5×77.3×8.0mm、重さは194g。このサイズのボディーに6,000mAhの大容量バッテリーを搭載、80Wの急速充電も利用できます。さらにIP66、IP68、IP69と防水防塵性能も十分。日常利用だけではなく、旅行によく行き風景写真などを楽しむ人にも向いたスマートフォンと言えるかもしれません。なおカメラは広角5,000万画素、3倍望遠が5,000万画素、超広角が800万画素です。
今回は、ちょうどイタリアのミラノの取材に出かけたので、街中を歩きながらいくつかスナップ撮影を行ってみました。realme 14 Pro+ 5Gの本体形状はディスプレイ側と背面側、どちらも角を丸めたエッジデザインのため、薄着でもポケットから出し入れしやすく、気になる被写体を見つけたらすぐに撮影することができました。
撮影した写真には最近のスマートフォンではすっかりおなじみとなった、ウォーターマークを入れられます。撮影条件がわかるので、後から似たような写真を撮りたいときの参考にもなります。仕上がりの写真もなんとなく作品風に見えますね。なお、「HYPERIMAGE+」はrealmeが開発したAI利用の写真技術です。
ミラノの街中は映える風景ばかりで写真撮影も楽しくなります。
4月のミラノは桜に似たようなセイヨウハナズオウの花が美しく、また気候もやや涼しいものの日中は半袖でも過ごせる快適な毎日でした。
ボケを利かせた撮影もこのように行えます。深度測定カメラは搭載していないものの、望遠にして構図を決めればいい感じに撮影できるでしょう。
最後にフロントカメラをテスト。3,200万画素なので暗めの室内でも綺麗なセルフィーが楽しめそうです。美顔エフェクトなどは一通りの機能が揃っています。
美しいボディーの仕上げは、今後も様々な素材を採用し、スマートフォンの外観バリエーションを増やしていくでしょう。また色変機能はもっと大胆なデザインをスマートフォンに提供してくれそうです。realmeのデザインに対する取り組みは、これから出てくるスマートフォンをもっと楽しいものにしてくれるのです。