また、モバイル端末対策も強化された。Android端末では、ランサムウェアに感染しても、管理ポータルサイトからランサムウェアを強制的に停止するなどの機能が搭載された。
画面では「アプリを停止しました」とあるが、ランサムウェアを停止して、左の端末では画面ロックが解除されている。また、iOSなどではSafari、FacebookやLINEなどのアプリ内のブラウザから不正サイトへアクセスすることをブロックする。
フォルダシールドも強化、クラウド対応に
ウイルスバスターに搭載されている、ランサムウェア対策のひとつにフォルダシールドがある。これは、指定したフォルダで正規のプログラム以外のアクセスをブロックするものだ。ランサムウェアがフォルダ内のファイルを暗号化しようとしても、この機能によって防ぐことができる。新バージョンでは、その対象が複数になり、一部のクラウドストレージにも対応する。
LINEでの問い合わせに対応
ウイルスバスターのデジタルライフサポートプレミアムは、2008年のサービス開始以来、サポート対象やサポート時間の拡大(24時間対応)を行ってきた。今回の新バージョンでは、新たにスマートTVがサポート対象となった。
初心者や高齢者にとっては、PCやスマホ、さらには各種IoTデバイスのワンストップサポートいえるものだ。トレンドマイクロらしいサービスといえるだろう。当初は、電話によるサポートがメインであったが、2015年には独自サポートツールのAirサポートが導入された。これは、チャットシステムのようなサポートで、電話番号などを覚える必要もなく、困ったときにすぐに質問できる。
もう1つの特徴は、画面キャプチャーを送信できることだろう。初心者の場合、不具合や困ったことがあっても、それを正しく伝えることが難しいことがある。画面キャプチャーを撮れれば、それを見てもらうことで、何が起きているかを伝えることができる。今回の新バージョンでは、モバイル端末からLINEで質問が可能となった。
モバイル端末の多くは、カメラ機能を持っているので、画面を撮影して送信することもできる。より質問しやすくなったといえるだろう。さらに、お友だち登録したユーザーにはセキュリティ情報の配信など、新たなサポートもスタートした。