ダークパターン対策協会(NDDA)は7月1日、消費者がダークパターンに気づき、自ら身を守る力を養うことを目的とした新コンテンツ「ダークパターンとは?類型と代表例をわかりやすく解説」を公開した。
ダークパターンについて知ることでダークパターンから身を守ることができる
このコンテンツでは、ダークパターンを「ユーザーに不利益な選択をさせるよう意図されたインターフェース設計」と定義。たとえば「初回限定」と見せかけて実際には自動的に継続課金されたり、解約手続きが極端に複雑であったり、不当に高額な解約料が設定されているケースなどが典型例として挙げられている。
NDDAは、ダークパターンを「行為の強制」(登録の強制、開示の強制、アドレス帳吸い上げなど)、「インターフェース干渉」(隠された情報、偽の階層構造、事前選択、誤解を招く価格表示など)、「執拗な繰り返し」、「妨害」(解約しにくい、価格比較困難など)、「こっそり」(こっそりカートへ、隠れた定期購入など)、「社会的証明」(アクティビティメッセージ、嘘の口コミ)、「緊急性」(在庫僅か、カウントダウンタイマー)の7つの類型に分類している。
同コンテンツでは、それぞれの類型について、該当するウェブサイトの設計や表示例をイラスト付きで紹介し、何が問題なのかを視覚的にわかりやすく解説。あわせて、事業者に向けては、意図せずダークパターンに該当しないための設計上の注意点も提示している。
NDDAはこのコンテンツについて、ユーザーだけでなく、事業者やデザイナーにとっても有益な情報であるとしており、今後も健全なUXデザインの啓発に向けた情報発信を継続していくとしている。