アドバンテックと日本ラッドは8月17日、IIoT(インダストリアルIoT)分野におけるソリューションの販売において協業することを発表した。

協業概念図(出所:ニュースリリース※PDF)

このたびの両社の協業は、アドバンテックが推進するワールドワイドなWISE PaaSとIIOTのアライアンス上での提携に基づいたもので、インダストリ4.0に対応するスマートファクトリーに焦点を当てたソリューションを提供するもの。

アドバンテックは最新のHTML5テクノロジーに対応したSCADAソフト「WebAccess」や産業用PC「TPC/UNOシリーズ」、インテリジェント制御PC「APAX」、ネットワーク機器「EKIシリーズ」、IoTデバイス「WISE、ADAM シリーズ」を提供する。

一方、日本ラッドはオリジナルIoT クラウドプラットフォーム「KonektiTM」シリーズをアドバンテックソリューションと連結し、強みである無線技術やAI開発ノウハウ、クラウドインテグレーションノウハウを活用した「ラッド流工場IoT化ソリューション」を提供する。

アドバンテックの「WebAcess」と日本ラッドのAIツールの融合により、工場側の機械保守や予知分析能力が飛躍的に向上し、多種多様なBIを駆使して現場状況を直観的に把握できるということだ。

今回の協業について、アドバンテックのiFactoryセクター ディレクター 古澤隆秋氏は、以下のようにコメントしている。「我々のIoTマーケットに対する投資の中でも、日本ラッド社とのアライアンスパートナーシップは、重要な意味を持ち、ダイナミックなマーケットの動きと多岐にわたる顧客ニーズに応えられると確信し、今回の提携に至りました。産業用コンピューティングの分野で豊富な実績と経験を持つ、我々のセンシングデバイスやゲートウェイ、ならびにこれらのハードウェアを活用するためのIoTソリューションを用いることで、特にIoTの強みが活かせると考えられるスマートファクトリの分野にて信頼性の高いシステム構築を実現します。」

一方、日本ラッドのIoTソリューション事業部 事業部長 平井強氏は、「アドバンテック社が提供するWebAccessをキーソフトウェアとして連携することで、ラッド流 Internet of Thingsが標榜しているエンド・ツー・エンドソリューションのパズルピースがすべて埋まりました。国内外の主要メーカのPLCやCNCからのデータ取得に既に対応しているWebAccessを活用することで、マルチベンダー環境であっても安価に素早くデータ取得や見える化環境を提供できます。また、最新のWebテクノロジーを活用したWebAccessはクラウドソリューションとの相性が良く、この連結を通じリアルタイム情報、分析、最適化制御、予知保全等のお客様のニーズを幅広く対応することが可能になり、製造業・スマートファクトリー向けに日本ラッドのテクノロジーを最大限活かせる環境が整ったと考えており、更に展開を加速してまいります」と述べている。