説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Apple Payで払うとき暗証番号を求められました!?』という質問に答えます。

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事前に登録したクレジットカード/プリペイドカードを利用し、内蔵のFeliCaチップにより非接触型決済を行う「Apple Pay」。小額決済の手段として、ここ日本でも多くのiPhone 7/7 Plusユーザに利用されています。

そのApple Payですが、カード発行会社/電子決済サービス会社による金額面での制約があります。たとえばQUICPayの場合、利用上限金額はカードおよび利用店舗によって異なるものの、2万円を超える金額の決済はQUICPay+(QUICPayの機能を拡張したサービス)に対応した店舗に限定されています。iDは加盟店が限度額を設定でき、それを超えた場合はユーザに暗証番号を求めることができます。

暗証番号を求められたということですが、5千円・1万円を超える小額とはいえない金額の決済にApple Payを利用したのではないでしょうか? 筆者もアパレルショップで1万円を超える金額の買い物をしたとき(iDを利用)、iPhoneをかざしたあと4桁の暗証番号の入力を求められたことがあります。サイン不要、端末にかざすだけでOKなはずのApple Payなのになぜ? と不思議に感じることは確かですね。

逆にいうと、ある程度の金額と判断した時点で、支払いには最初から現金/クレジットカードを利用すべきかもしれません。小額決済であればほぼ確実にサイン不要・暗証番号の入力不要なわけですから、Apple Payを使う場面は1万円以下の買い物をするとき、などとマイルールを決めておけば突然暗証番号の入力を求められてドキドキ、ということがありません。

支払い金額や店舗の設定次第では、iPhoneを端末にかざしたあと暗証番号の入力を求められることがあります