TONE×VERY宣言

TONE m17に標準搭載されるいくつかのサービスは、子育て中の30代女性から高く支持されている女性誌「VERY」とのコラボにより生まれたもの。その中でもスマホの利用時間を限定できるサービスは「TONE×VERY宣言」として大々的に紹介された(内容は後述)。発表会ではトーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏が登壇して各サービスを紹介したほか、ゲストに招かれたVERY編集長の今尾朝子氏もサービス開発の裏話を明かした。

トークセッションを行うトーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏と、VERY編集長の今尾朝子氏(左)。発表会ではTONE×VERY宣言が発表された(右)

TONE×VERY宣言では、例えば、夜10時から朝6時まで端末にロックをかけることが可能。子供が中学校に登校するタイミングで解除するなど、家庭の事情にあわせた制限をかけられる。今尾氏は「VERYの読者調査では、子供がスマホに依存してしまうことを心配する母親が多いことが分かった。夜、リビングに置いてある子供のスマホが鳴り続ける、そんな日常が母親を不安にさせている。そこで、夜間と早朝は使えなくなるスマホを開発できないか、石田さんにお願いした」と秘話を明かす。これに対して、石田氏は「制限をかけるということは、できることを増やし続けてきたこれまでの開発ポリシーと真逆の発想。我々としても良い勉強になりました」と笑った。

設定した時間になるとロックがかかり、緊急連絡先への発信しかできなくなる

ジオロック

「ジオロック」は新端末に初めて搭載されるサービスで、指定の場所に入ると端末にロックがかかる。トーンモバイルではこれまで、あらかじめ指定した場所に入ると居場所の通知が行われる「ジオフェンス」機能を提供してきたが、新たにジオロックを追加する。

ジオロックでは、指定の場所に入ると端末にロックがかかる

親子の約束

「親子の約束」機能では、利用できるアプリとその利用時間を個別に決めることができる。設定の仕方は非常にシンプル。紙の用紙に記入した後に、端末でその用紙を撮影するだけで、約束事が端末の設定として自動的に反映される。石田氏によれば、AIと文字認識により実現しているという。

用紙を撮影するだけで、利用できるアプリとその利用時間を個別に決めることができる親子の約束

この親子の約束について、今尾氏は「親子でスマホの約束事を決めても、なし崩しになってしまう家庭も多かった。用紙をリビングに貼り、可視化することで決まり事も守れるようになる」とコメント。また、用紙を写真で撮影すれば設定できる機能については「スマホのリテラシーが必ずしも高くない母親が多いので助かる。この機能もすごいと思った」と感想を述べた。また、石田氏は「カメラで撮るだけで設定できるというのは新しい方法で、とても良いアイデアだった。今後は端末の設定だけでなく、他の用途も検討していきたい」と説明していた。

デモの様子

お知らせシール

TONE m17に搭載されるNFC機能を活用した「お知らせシール」サービスも提供される。これはスマホをシールにかざすことで、子供が家に帰ったことを親のスマホに通知したり、特定の連絡先を呼び出したり、といったシーンで活用できる。

NFC機能を活用した「お知らせシール」サービス。スマホをシールにかざす行為に、様々なアクションを紐付けることで実現する

行動サマリーレポート

「行動サマリーレポート」は、子供の移動経路、歩数・活動量、アプリ利用時間やインターネットの閲覧履歴・利用時間などをAIが集約し、1日の行動をレポートにまとめるサービス。

子供の移動経路、歩数・活動量、アプリ利用時間やインターネットの閲覧履歴・利用時間などをAIが集約し、1日の行動をレポートにまとめる行動サマリーレポート

今尾氏は「塾や習い事で夜が遅くなる子供も多い。安心・安全のためにスマホを持たせたいが、スマホならではの不安もある。そうしたジレンマを石田さんが解消してくださった」と感謝の言葉を述べた。また、石田氏は「今後は、シニア世代に向けたサービスでも今尾さんにご協力をお願いしたい」と話していた。

フォトセッションの様子