一方、AS-690はコンパクト性を追求しながら、上質なマッサージ性能とリラックス性にこだわったモデルだ。

部位に合わせてもみ技が変化する6つ玉機構「GRIP式メカ3.0+」を新規採用し、特に6つのうち2つのモミ玉は縦と横に360度回転する仕様で、滑らかな動きで肩や背中、腰などをマッサージできる。背もたれは背筋のカーブに合わせて湾曲するS字フィットフレームで、首、肩、背中、腰の体感を向上する。

また、コンパクトながら、畳んで収納している脚部を展開し、座面が前方にスライドさせながら背もたれをリクライニングすることで、後方に約15cmのスペースがあれば、フルリクライニングできるよう工夫した。本体サイズはW690×D1,060~1,820×H1,040~800mm(リクライニングしていない時~した時)。重量は約61kg。カラーはブラック(BK)、ベージュ×ブラウン(CB)の2色。

AS-690が採用する360度回転もみ玉の動作イメージ

360度回転もみ玉(黒い方)の実物。椅子などのキャスターのような構造になっており、回転方法などをメカ的に自動制御する機構ではない

フジ医療器が掲げる販売目標は、AS-1100が年間1万2,000台、AS-690が年間8,000台としている。ユーザーの間口を拡げるエントリーモデル、上質さを求めるハイエンドモデルともに、伸長を見込む。

発表会の会場では、実際にAS-1100やAS-690、昨年(2016年)の発売で好調が続くロースタイルのAS-LS1、シートマッサージャーのMRL-1100、フットマッサージャーのMRL-F1なども展示して、メディア関係者が入れ替わり立ち替わり体験した。

肩位置を検出することで体幹の位置を把握すると同時に、ローラーやエアークッションの位置などをユーザーの身長や体型に合わせて自動的に調整

こちらはAS-690を体験中の様子。AS-1100に比べると膝が曲がっているのが分かる。それでも背筋がかなり伸ばせて十分気持ち良い