日本のユーザーにいかに安心感を持ってもらうか

ファーウェイの呉氏といえば、日本市場での目標として常に「生き残ること」を掲げてきた、業界では知られる人物でもある。3月のMWC 2017でもやはり、「生き残る」と述べている。ここまでの手応えをどう捉えているのだろうか。

参考記事

■Huawei呉波氏、「P10」を語る - 日本で"生き残る"ための戦略は

呉氏は自信と謙遜の入り混じった表情で「先ほども言ったとおり、日本市場は海外市場と比べるとかなりユニークだ」と指摘する。

「日本のユーザーは良いものを当たり前のように求め、メーカーや販売店は当たり前のように応える。海外メーカーにとって、そんな日本市場で生き残るのはとても大変なこと。日本では、一時の成功はさほど重要ではない。生き残り続けることが重要。だからこそ、生き残ることを目標としてずっとキープし、ずっと生き残っていきたい」(呉氏)。

ファーウェイは、スマートフォンの満足度ランキングにおいて、トップ15の中に5台をランクインさせ、第1位と第2位を占めた。世界標準からは要求が高いと言われる日本のユーザーの間で、高い顧客満足度が実現できた理由は何なのだろうか。

価格.comのスマートフォンカテゴリ満足度ランキング(2017年5月19日時点)において、トップ15のうちの5台をファーウェイ製品が占めた

「日本のユーザーに安心感を持って使ってもらうことが重要」と呉氏は語る。そして、その安心感とは、大きく4つあるという。